【ワシントン=蒔田一彦】米国防総省は29日、イランが支援するイスラム教シーア派武装組織「カタイブ・ヒズボラ」のイラクとシリアの拠点5か所を空爆したと発表した。米軍が駐留するイラク北部の基地が27日に攻撃を受け、複数の米国人が死傷したことに対する報復措置という。
空爆は米軍のF15戦闘機によって行われ、イラク西部3か所とシリア東部の2か所にある、カタイブ・ヒズボラの指揮所や武器貯蔵施設などが対象になった。イラク軍関係者によると、イラク西部カイムの2か所で爆撃があり、少なくとも25人が死亡、51人が負傷したという。
エスパー国防長官とポンペオ国務長官は29日、休暇中のトランプ大統領が滞在するフロリダ州の別荘を訪れ、空爆の状況を報告した。その後に行った記者会見でエスパー氏は、「イラクにおける我々の人員や権益を守るために攻撃を行った」と説明し、「空爆は成功した」と述べた。
2007年に設立されたカタイブ・ヒズボラは、イラン革命防衛隊やレバノンの武装組織「ヒズボラ」から支援を受けているとされ、イラクに駐留する米軍などを標的に攻撃を繰り返してきた。米国務省は09年にテロ組織に指定している。
国防総省によると、イラク北部キルクーク近くの基地では27日、ロケット弾30発以上が撃ち込まれ、米民間人1人が死亡、米兵4人とイラク治安部隊の2人が負傷した。ポンペオ氏は会見で、「何週間にもわたって攻撃を受けている。我々は米国人を危険にさらすイランの行動を見過ごすことはない」と強調した。
シーア派が政権を握るイラクでは、イランが影響力を拡大させ、軍事や内政面での介入を強めている。
2019-12-30 09:08:00Z
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