多くの演劇作品や映画で名脇役として活躍した俳優の鈴木瑞穂(すずき・みずほ)さんが19日午後11時1分、心不全のため東京都内で死去した。96歳。旧満州(現中国東北部)生まれ。葬儀・告別式は近親者で行った。

1952年、劇団民芸に入り、滝沢修さんらに師事して「五稜郭血書」で初舞台を踏んだ。「るつぼ」で芸術祭奨励賞。「想い出のチェーホフ」などに出演し、71年に劇団民芸を退団した。

72年に劇団銅鑼(どら)の創立に参加して10年間代表を務め、2006年、「夜の来訪者」「女相続人」で紀伊国屋演劇賞個人賞を受けた。

映画「遥かなる山の呼び声」「母べえ」や、NHK大河ドラマ「風林火山」など多くの映像作品にも出演し、個性的で存在感のある演技で親しまれた。(共同)