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Sunday, December 29, 2019

おにぎり屋「ぼんご」の女将はをどうやって話題の繁盛店にしたのか(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

嫁ぐとき「おにぎりで食えるか」両親は猛反対

「日本一有名なおにぎり屋」と評判の店だ。テレビの人気番組「王様のブランチ」「マツコの知らない世界」や「ザ!鉄腕!DASH!!」などで次々と紹介、絶賛され、SNSでの口コミが倍増。毎日開店前から長~い行列ができる大塚の「ぼんご」。一見どこにでもありそうなおにぎり屋だが、女将さんはどうやって話題店に変身させたのか?

「ぼんご」は約60年前の昭和35(1960)年創業。実は、女将さんである右近由美子さん、最初は「ぼんご」の常連客だった。

 新潟から東京に働きに出てきた由美子さん、「東京にはおいしいご飯がない」と感じていたという。そんな折、友達に「ぼんご」を紹介され「なんておいしいのかしら」と、たちまち「ぼんご」のおにぎりに魅了され、通い詰めたという。

 そのうち店主のやさしさに引かれ、結婚を決意したのが昭和51(1976)年。由美子さんは24歳だった。

 ただ、結婚に両親は大反対だったという。

「母からは『おにぎりが商売になるわけないでしょう』と反対されました。父の反対ぶりはもっとすごく、『もう新潟に帰ってくるな』とまで言われました。主人はそのとき51歳。私より27歳年上で、父と同い年だったことも許せなかったようです」

ヒケツはお客さんのこだわりに応えたこと

 店名は、由美子さんのご主人・祐さんが「遠くまで鳴り響いて、お客さまに来ていただけるように」と打楽器のボンゴから命名した。

「私は、作る側より食べる側になるつもりでした。でも、主人にうまくのせられて店を手伝うようになり、7~8年経ったころ、突然『明日からにぎれ』と言われたんです」

「ぼんご」はL字形のカウンターに12席だけの店。開店当初から、注文を受けてからにぎるスタイルを貫いている。

 ただ、人見知りだった由美子さんにとって、当時お客さんの目の前でおにぎりをにぎるのは、かなりのプレッシャー。1週間で胃潰瘍になったそうだ。

「ずっと伏し目がちで働いていました。お客さまと視線が合うと何か言われそうで、目を合わせるのが怖かったのです。にぎり始めて10年ほど経ったある日のこと、突然、『いける。私のおにぎり人生、よし』と思えました。うまく言えませんが、お米の声が聞こえるようになったのです」

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