北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、開催中の党中央委員会総会で、「主権と安全」を保障するため「積極的で攻撃的な措置」が必要だと訴えた。国営メディアが29日、伝えた。
北朝鮮では28日から、党中央委員会総会が開かれている。この時期の開催は異例。
総会は同国の最高議決機関の1つとされる。ただ、絶対権力者の金氏が打ち出す政策を承認するだけのものと広くみなされている。
国営の朝鮮中央通信(KCNA)は、総会は30日も続く見通しだと報じている。
「新年の辞」を前に
金氏は過去、年頭に発表する「新年の辞」で、非核化をめぐる重要方針を明らかにしている。来年も同様の方針発表があると予測されている。
その直前に開かれた今回の総会で、金氏は「現在の状況において必要とされている、国家の主権と安全を完全に保障する」ため、「積極的で攻撃的な措置を取る必要性」があると強調した。
ただ、「攻撃的な措置」の具体的な中身については触れなかった。
米は「行動で示す」
北朝鮮の非核化をめぐっては、同国がアメリカとの交渉を打ち切り、核実験を再開するとの憶測が出ている。
北朝鮮は、アメリカが年末までに非核化交渉で譲歩を示さなければ、「新たな道」を進むと表明している。
一方、アメリカのロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は29日、金氏の発言が報じられる前に米ABCテレビに出演。
北朝鮮の核開発について、「アメリカはすぐには判断しないが、そうした状況になれば、これまでどおり行動を取る」と述べた。
さらに、「金正恩がそうした手法を取るなら、アメリカは極度に残念に思うだろうし、残念さを行動で示すだろう」と話した。
2019-12-30 05:55:19Z
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiKWh0dHBzOi8vd2VkZ2UuaXNtZWRpYS5qcC9hcnRpY2xlcy8tLzE4Mjkw0gEA?oc=5
No comments:
Post a Comment