最下位からの巻き返しを図るヤクルトは、高津新監督の初陣となるはずだった阪神戦が練習試合となった。アナウンスは公式戦さながら。バックスクリーンに流れる映像も2020年シーズン仕様に。一様にマスク姿ながら報道陣も多数集まった。ただ悲喜を共にするファンの姿はスタンドになく、晴れ渡った神宮の空に捕球音と打球音が物寂しく響き渡った。
「1勝0敗」。開幕投手に指名している40歳の石川を使わず、新人2人を含む6人の小刻みな継投で"開幕戦"に勝利した高津新監督はこう冗談めかした。開幕1軍入りを狙う若手が随所に持ち味を発揮し、「いい競争になっている。このままの状態をキープしてほしい」と目を細めた。

ヤクルト―阪神の練習試合が無観客で行われた神宮球場=共同
一方、阪神は開幕投手に決まっている西勇がそのまま先発して3回を3失点。「本来なら開幕というところで、気持ちをリセットして投げる難しさはある」と胸の内を明かした。
登板間隔をどうするかなど、今後も先発として難しい調整を求められる。「課題、目標が消化できて、たくさん収穫があった。いつ開幕しても大丈夫なように準備を進めていく」と前を向いた。
各チームの指揮官は開幕までの時間の使い方に頭を悩ませる。東京ドームでDeNAとの開幕戦を迎えるはずだった巨人はこの日を休養日に充てた。原監督は「時には体を張らせることも必要。(代わりに)調整や矯正の時間を持たせたい」と話す。4月5日までに予定される3連戦の5カードはいずれも2試合に絞り、休養日や練習日を設けていく。
現状では新たな開幕日は見通せない。いつかわからないその日に向けて選手の心身のコンディションをどうコントロールしていくのか。例年にも増して指揮官の「色」が出る春になりそうだ。(木村慧)
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March 20, 2020 at 08:11PM
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プロ野球、遠い球春 開幕いつ…指揮官も苦悩 - 日本経済新聞
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