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Monday, March 30, 2020

中国・映画館再開から事態が急転! 「いつ頃、映画館を訪れる?」への回答も発表 - 映画.com

2020年3月31日 13:00

「流転の地球」などの“大作再上映”を行っていたが…
「流転の地球」などの“大作再上映”を行っていたが…

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、中国の映画館は1月23日から営業を停止している。中国メディア「財新網」によれば、一時は収束ムードが漂い、3月22日までに約600館の映画館が試験的に営業を再開していたが、映画界を取り巻く状況は再び深刻さを増している。

旧正月(1月25日~2月8日)に公開を予定していた「Detective Chinatown 3(原題:唐人街探案3)」を含む7本の話題作が、公開延期、または配信となった中国映画業界。さらに、現時点までに公開を予定していた全ての作品も、延期&中止、もしくは配信の措置がとられているため、一刻も早い劇場の再オープンが望まれていた。

現在の状況が緩和しない限り、廃業する映画館が出てくるだけでなく、映画業界自体も“崩壊”する可能性がある。実際に、小規模の映画館や映画関連会社のなかには、既に倒産したところも。そこで中国政府は、観客を映画館に呼び戻すだけでなく、劇場への支援も兼ねて、過去に公開された大作の再上映を企画した。“映画館再開キャンペーン”として上映されたのは、「流転の地球」「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」「存在のない子供たち」などの作品で、興行収入は全て映画館が得ることになった。

しかし、中国国内における新型コロナウイルスの状況は回復傾向にあるものの、観客はまだ映画館での鑑賞を敬遠している。「財新網」の記事によると、とある地方都市で再開した映画館が、1日で記録した興行収入は、日本円にしてわずか1500円。人件費すら払えない窮地なのだ。この厳しい結果を受け、既に映画館の存続について考える劇場支配人も出てきている。

中国最大のSNS「微博(WEIBO:ウェイボー)」は3月4日、“いつ頃、映画館を訪れますか?”という質問を添えたアンケートを実施。「営業を再開した場合、すぐに映画館を訪れる」を選択したのは、全体の16%。「5月1日以降に訪れる」は33%、「夏休み以降に訪れる」は30%、そして「今年は映画館には行かない」という回答は15%にもおよんだ。

そして3月28日、上海では一部の映画館を再開する予定だったが、同日の夜に事態が急転。再び、中国政府が、映画館の営業停止を命じたのだ。現在では、当面の間、中国全土の映画館の営業が中止となっている。

(映画.com速報)

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