
新型コロナウイルスの感染拡大は、就職活動中の大学生や採用活動に取り組む企業を翻弄(ほんろう)している。3月からの会社説明会は中止が相次ぎ、採用スケジュールを見直す県内企業も出始めた。「内定はいつもらえるのか」。異例の就職活動に学生は焦りを募らせる。
「画面越しで熱意が伝わるのだろうか」。福島市に住む私立大4年の男子学生(22)は自宅でスーツに着替え身だしなみを整え、インターネットを通じた「ウェブ面談」で企業の担当者とやりとりしているが、そんな疑問が頭から離れない。「新型コロナの影響で採用数が減ってしまうのではないか。内定取り消しも怖い」。不安を抱えながら活動を続けている。
福島大4年の女子学生(21)が受けた採用試験はグループディスカッションが急きょウェブ面接に変わった。ただ、電波の状態などの影響で動画がスムーズに流れず、電話をしながらの面接になったという。「今後の面接などは全て延期になった。日程は決まっていない」。口ぶりにはとまどいがにじむ。当初旅行業界を中心に就職活動を始めたというが、業種幅を広げるつもりだ。採用活動が再び本格化すれば試験がかぶる可能性もあるため、「日程の融通が利くようになれば」と配慮を求める。
中通りの4地区経営者協会が会員企業を対象に行った調査によると、採用活動について「既に影響が出ている」は47.2%、「今後影響が出る可能性がある」は26.4%を占め、説明会の中止・延期や採用スケジュールの見直しを理由に挙げる企業が目立った。
こうした状況の中、企業側も工夫する。郡山市の製造業「北斗型枠製作所」はウェブ面談を開始。採用担当者と自宅にいる学生とがタブレット端末を通じ面接したり、工場や事務所での仕事の様子を映して学生に説明したりしている。「会社のことが十分に伝わっているかなど難しさや不安もある。できる形を考えてやっていくしかない」と採用担当の浅和翔さん(33)。合同説明会の中止などが影響し志望者は例年の7割減。面接なども可能な方法を検討中だ。浅和さんは「影響がいつまで続くか分からないが長い目で見れば『人』が一番大事」と思いを語る。
東邦銀行は会社説明会を中止し動画などで情報を発信、ウェブ面談も取り入れる。担当者は「直接会って話をしたいが、今はできることをやるしかない」と前を向く。現時点では予定通り6月から面接などの選考を開始する方針だ。
◆「できる限り」大学も支援
県内の大学も対応に追われる。福島大のキャリア支援課。不要不急の外出自粛を求めているため、例年のように就職相談に訪れる学生の姿はない。同大はオンラインでの相談に乗りだし、企業がウェブで採用活動を実施する場合、一斉メールを学生に送信。高野佐知子課長は「できる限りの情報提供で支援を続けたい」と話す。いわき市の東日本国際大、いわき短大のキャリアセンターはウェブ面接などが増えたため学生にパソコンを貸し出したり、自己PR動画の撮影を手伝ったりしている。「例年と同じ方法は通用しない」。担当者は頭を悩ませながら支援策を探る。
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April 27, 2020 at 08:02AM
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苦悩の就活...学生「内定いつもらえるのか」 企業も面接など工夫 - 福島民友
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