毒親と子どもの適切な距離感とは?
過干渉や暴言で支配しようとしたり、ネグレクトなどで子どもに悪影響を及ぼす「毒になる親」。
最近では「毒親」という言葉とともにその特徴や背景などが報道されることも増え、以前に比べて認知度が高まってきている。
そして、「うちの親は過保護かと思っていたけど、実は毒親だった」などと薄々気付き始める子どもも出てきているかもしれない。しかし大変なのは、これに気付いてからではないだろうか。自身の親が毒親だった場合、子どもとしてできることは限られているからだ。
ではそんな毒親と、どのように接していけばいいのだろうか? また、適切な距離感というのはあるのだろうか? 臨床心理士で明治大学文学部の諸富祥彦教授に話を聞いた。
昔から毒親はいたが、現代で露見
ーーまず、今と昔で親子関係は変わってきているの?
それほど大きくは変化していないと思います。ただし少子化や核家族化によって、親の子どもに対する依存度や期待は高くなっています。
これを私は、親子の関係がより“密着化”していると呼んでいます。ここでいう“密着”とは、特に母親に多いのですが、あり余っている自分のエネルギーをすべて子どもの教育などにかけたりし、子どもとしては窮屈で仕方ないがないような状況になってしまうことです。
昔はきょうだいが多かったのでその思いは分散されていましたが、今は親の思いが一人の子どもに集中してしまうことはあるかと思います。
ーーでは、いわゆる“毒親”は増えている?
昔から存在したとは思います。しかし現代の方が、毒親が露見されやすいのはたしかでしょう。毒親はいたはずですが、その時代は親を“毒”とは言いにくい雰囲気がありました。今は“毒親”という言葉も生まれ、「自分の親は毒親だ」などと言いやすい雰囲気になってきたことが昔との大きな違いです。
さらに、毒親という言葉が生まれてきたのは、親子関係に対する視点が変わってきたということでもあります。かつて信じられていた、「子どもは大人の言うことをなんでも聞いていてばいい」という考え方が柔軟になってきたのです。毒親は昔から存在していたけれども、これを毒とみなす観点がなかったのです。
今は虐待や毒親というのはダメだという風潮になってきたことから、そこが変わってきたのでしょう。
ーー自分に毒親気質があると思ったらどうすればいいの?
実は母と娘が、1番そういう関係になりやすい傾向にあります。そこで私は、母親向けの講演などでは、「私は私、娘は娘。私と娘は別人格。娘は私のためにこの世に生まれてきたのではない。私も娘のためにこの世に生まれてきたのではない。娘には娘の人生がある」という言葉を唱えさせています。
親子は一体だと思いすぎている人が毒親になりやすいので、別人格なんだということを意識させるのです。子どものためにと思いながら支配しているのが毒親なのです。
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