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Saturday, May 9, 2020

金正恩「死亡」の“大誤報”はどうやって世界に拡散したのか─「韓国発の情報を鵜呑みにするな」(クーリエ・ジャポン) - Yahoo!ニュース

北朝鮮の金正恩委員長の安否をめぐり、世界のメディアが「重体」「死亡」と大騒ぎした後、結局は「生きて」いたことが確認された。この誤報はどこから生まれ、どう膨らんでいったのか──米紙「ワシントン・ポスト」が“間違いだらけの伝言ゲーム”を分析し、韓国メディアとCNNの誤りを指摘する。

「デイリーNK」の誤訳

金正恩は(どうやら)生きていて、(おそらく)健康のようだ。

北朝鮮の国営メディアによれば、将軍様は平安南道にある肥料工場のテープカットに姿を現した。彼は少しも死んでいなかったのだ。

この展開は、CNNをはじめ世界のメディアと、いくつかの諜報機関にとって気まずいものとなった。彼らは過去数週間、金正恩・朝鮮労働党委員長の健康状態について狂ったように大騒ぎしていたのだから。

「重体」から「死亡」、「脳死」までさまざまな報道が飛び交っていたが、ふたを開けてみれば、どれも当たっていなかったわけだ。
北朝鮮については何事も確信をもって断言するのは難しい。だが、公開された肥料工場での写真から言えるのは、この数週間の金正恩に関するニュースは、誤報と中途半端な憶測、いいかげんな推測のオンパレードだった。

そんな世界的な誤報がどこから始まったかというと、韓国を拠点に北朝鮮のニュースやゴシップを扱うサイト「デイリーNK」だ。ここで朝鮮語から英語への“誤訳”が起きた。

デイリーNK は4月20日、匿名の情報筋からの話として、金正恩が詳細は不明だが「心臓血管手術」を受け、術後の経過は安定しているとみられると報じた。しかし、これが英語版に訳されたとき、「心臓手術」と表現され、より深刻な印象を与えてしまったのだ。英語版の編集者ロバート・ラウラ―は5月5日、不正確な翻訳だったと認め、記事を修正した。

その記事はまた、金正恩が4月11日以来、公の場に姿を見せておらず、祖父である金日成主席の生誕を祝う15日の太陽節にも現れなかったと報じた。

一方、韓国政府の高官らは同記事を重要視しないどころか、内容を否定した。いわく、金正恩の身に何かあったことを示唆するような「異変」──通常とは違う軍の動き、通信の急増、葬儀の音楽──は平壌で確認されていない、と。

にもかかわらず、国際的な“伝言ゲーム”の火蓋は切られたのである。

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