悪名高きプロセスが、ついに全面見直しへ。
数年にわたり議論されてきた、App Storeの独占状態をめぐる問題。先週には「アプリのアップデートリリースをApple(アップル)に妨害された」と訴えるメール管理アプリ「Hey」を提供する米企業Basecampとの争いが注目されていたAppleですが、WWDCキックオフ初日には一時休戦する姿勢を見せていました。
そんななか、Appleが新たに開発者コミュニティに歩み寄る決断をしたことが明らかになっています。
今回の「見直し」の内容
Appleによれば、App Storeのレビュープロセスを全面的に見直し、アプリ開発者はこれによりストアルールへの違反に対する決議、さらには拒否理由とされたポリシー自体に対しても異議を唱えることができるようになるといいます。
さらに、すでにストアにあるアプリのアップデートは(アップデートが法的に問題となるケースを除き)今後、Appleのルールにより妨害されることはないと明示されています。
Appleを変えたのは…
こうした変更の背景には、前述の「Hey」がローンチ直後、アプリ内のサブスクオプションがなかったことをめぐる騒動。同社はiOSアプリを通じたログイン方法の導入を拒否したことで、App Storeの利用料を回避することができるようになり、最大30%のコスト削減が見込めるといいます。
もともとリリース直後にバグ修正を含むアップデートを予定していたHeyに対して、サブスクリプション形式を変更するか、App Storeから完全に撤退するリスクに直面するかの境地に立たせていたというApple。WWDC目前というタイミングでHeyの創業者から公に苦情を受けていました。これに対してAppleが今回(問題を追いやろうとしていた印象は否めませんが)単に意見を聞いただけではなく、受け入れたのはよい兆候だといえそうです。
開発者がレビュープロセスに異議を申し立てることができるということは、Appleがどんな要求にも応えていくというわけでは必ずしもないとは思いますが、これまで一方通行だったAppleとのやりとりも(遅ばせながら)これを機に変わっていくのかもしれません。
2020-06-25 12:00:00Z
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