宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、小惑星探査機「はやぶさ2」が12月6日に小惑星の石や砂が入ったカプセルを地球に届けた後、新たに探査に向かう天体の候補を2つの小惑星に絞ったと発表した。いずれも高速で自転する小型の小惑星で、到着まで10年程度かかる見通し。技術的な可能性などを慎重に見極め、9月をめどにどちらか一方に決定する。
はやぶさ2は初代と違って探査機本体は宇宙にとどまり、探査を続ける。JAXAは残りの燃料を使って探査できる天体の候補を検討していた。
2つの候補は地球と火星の間にある「2001AV43」と「1998KY26」。いずれも平均直径が30~40メートル程度と小型で、自転の周期が約10分と高速で回転している。2001AV43を目指す場合、金星の近くを通過するなどして2029年11月に到着する。もう一つの計画では、別の小惑星の近くを通過しながら31年7月に1998KY26に到達する。
はやぶさ2が着陸した小惑星「りゅうぐう」は多くの岩石が集まった内部構造だが、2つの小惑星は高速で自転して遠心力が強い環境であることから、異なる構造だと推定される。これまで探査されたことのない種類の天体で、科学的な成果が期待できるという。
津田雄一プロジェクトマネージャは記者会見で「いわば減価償却された探査機を有効活用しようとするもの。積極的に面白い成果を狙っていきたい」と話した。
2020-07-22 07:57:49Z
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