宇宙ベンチャーのispace(アイスペース、東京都港区)は30日、令和4年に打ち上げ予定の月着陸船(ランダ-)の最終デザインを公開した。
月着陸船の大きさは着陸脚を広げた状態で幅約2・6メートル、高さ約2・3メートル。重さは約340キロ。燃料タンクの小型化などを施し、前回、平成30年9月に発表したデザインより小さくなった。月着陸船の上部には、約30キロの荷物を載せられる。
同社は今年9月までに詳細設計を終え、年内をめどに管制室を整備し、来年には月着陸船の部品の組み立てを始める。その後、耐久性などの試験を経て、打ち上げ地となる米国に輸送。令和4年に米宇宙ベンチャーのスペースXのロケットで打ち上げる。打ち上げは当初、来年の予定だったが、準備の遅れなどにより、4年に延ばした。
同社は民間による月面探査プロジェクト「HAKUTO(ハクト)-R」を推進。月着陸船と月面探査車(ローバー)の開発を進めている。月には貴重な鉱物資源のほか、数十億トンの水が存在するといわれており、月への物資の輸送や月面探査が実現できれば、人類による宇宙経済圏の構築につながる。
2020-07-31 00:48:00Z
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