日本女子バレー、メダルのカギ
バレーボールの選手交代術で終盤に用いられることが多いのが、セッターとその対角のアタッカーを同時に交代する「2枚替え」。セッターが前衛に上がったタイミングで使うことが一般的で、前衛のアタッカーの人数を減らさずに攻撃を続けられる利点がある。
東京五輪の日本にとっても、使い方やその効果が、メダルを目指すうえでカギを握りそうだ。
2019年ワールドカップ(W杯)女子大会でしばしば見られた場面。日本の正セッター佐藤美弥(日立)が前衛に上がった時、中田久美監督が動いた。佐藤に代えて控えにいたアタッカーの鍋谷友理枝(デンソー)あるいは長内美和子(日立)を投入。同時に佐藤の対角の位置にいたアタッカー新鍋理沙(久光製薬)に代えて控えセッターの宮下遥(岡山)を送った。これが「2枚替え」。
6人制バレーは前衛3人、後衛3人でプレーして得点を争う。サーブ権が自チームに移るたびに時計回りに1人ずつずれるローテーションを続けながら試合が進む。
後衛には前衛のエリアでスパイクを打ってはいけないルールもあり、歴史を重ねながら、効率的に攻守の分担をするための役割が決まってきた。
主に左サイドからスパイクを打つアウトサイドヒッターが2人。真ん中でブロックや速攻を担うミドルブロッカーが2人。それぞれ対角の位置に入る。あとの2人はトスを上げるセッターが1人、その対角には主に右サイドからの攻撃を得意とするアウトサイドヒッター(オポジットと呼ぶことも多い)が入る。セッター以外をミドルも含めてアタッカーと呼ぶ。
サーブが打たれた後は左右が入れ替わってもいいので、どのローテーションでも前・後衛のどちらかがアタッカー3人で、もう一方がアタッカー2人とセッター1人になる。
セッターが前衛にいる間は、必然的に前衛のアタッカーが2人となる。セッターが自分で打つツーアタックも可能だが、攻撃の幅はどうしても狭くなる。そこで、2枚替えをすれば引き続き前衛のアタッカーを3人に、セッターは後衛に置くことができ、得点力を維持するための戦術と言える。
ローテーション上のポジションは便宜的に、後衛右が「1」、前衛右が「2」というようにサーブ順の反時計回りに番号を振られ、セッターのいる位置によってローテーションの6パターンを「S1」~「S6」と呼ぶ。2枚替えが使われるのは、セッターが前衛左の「4」に上がったタイミング、「S4」の時だ。そうすれば、2枚替えで入ったセッターが前衛に上がるまでのローテーション3回分は、前衛をアタッカー3人にできる。
そこでまた元に戻せば、さらに続けて前衛のアタッカーを3人にできる。W杯の場面で言えば、宮下を新鍋に、鍋谷を佐藤に代えるわけだ。
もちろん、選手交代の回数が限られ、他にも選手交代の必要性があるので、いつもこうするわけではない。2枚替えをしないチームや試合もある。
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August 02, 2020 at 05:16AM
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いつどこで使う「2枚替え」 【五輪のミカタ この技このルール】(2) - 時事通信
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