2019年秋の台風19号の発生から、12日で1年を迎える。茨城県内では2人が死亡し、1人の行方が分からないままだ。犠牲者が出たことを教訓に、県は住民一人一人が作る避難行動計画「マイ・タイムライン」の普及を図っている。浸水や土砂災害の被害を受けるリスクのある住民宅を訪問したり、チラシを配布したりするなど、水害に備えるよう呼びかけている。【韮澤琴音】
マイ・タイムラインは、15年の関東・東北豪雨で常総市の鬼怒川堤防が決壊、逃げ遅れや避難者の孤立が発生したことを教訓に、国土交通省が作成を推奨している取り組み。住民一人一人が、住んでいる場所の水害リスクや家族構成などに合わせて、災害時の避難先や持ち物の確認、避難開始の時間などを時系列に整理しておく。
台風19号では、大子町で1人暮らしをしていた90代女性が逃げ遅れ、自宅で水死。常陸大宮市では、70代の男性が近くの沢の様子を見に行ったまま行方不明となった。県の担当者は「自分の住んでいる場所に水害リスクがあるのか、把握していない人が少なくない。近くに川がなくても土砂災害が起こる恐れもある」と指摘する。
県は、台風シーズン前の7~8月、ハザードマップ上の浸水想定区域や土砂災害警戒区域の住民らに向け、改めて自宅の高さや立地などを確認するように促すチラシを配布。台風19号で甚大な被害を受けた大子町や、利根川沿いにある利根町など一部地域では、地元消防の協力を得て、マイ・タイムラインを作成するよう戸別訪問して呼びかけた。
また、国交省下館河川事務所(筑西市)は、小中学生でも簡単に計画を立てられる教材「逃げキッド」を作成、配布している。台風や前線の発生から川の水が氾濫するまでに、どんな現象が起きるのかなどをイラストやクイズで学べるようにしたもの。17年の開発後、他県の自治体での利用も広がりつつある。
一方で、県の担当者はマイ・タイムラインの普及具合について「まだまだ」と本音を漏らす。加えて、例年開催する避難計画の立て方についての住民向け講座も、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、大幅に減少。県はホームページに計画手順を解説した動画や、計画例、逃げキッドの掲載ページにつながるリンクを記し、認知の拡大を目指す。県の担当者は「今年も台風シーズンに入った。自宅が被災する可能性がないか改めて確認し、一人一人が防災意識を高めてほしい」と話している。
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October 11, 2020 at 08:20AM
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水害「いつ、どこへ逃げる?」 個別に避難計画を 被災地で茨城県呼びかけ - 毎日新聞 - 毎日新聞
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