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Thursday, January 7, 2021

「いつ出口が見えるのか」 「人出減ってない」 緊急事態宣言で埼玉は - 毎日新聞 - 毎日新聞

空席が目立つ鉄板焼き店「もぐら」の店内。客の多くは午後8時前後に帰っていった=さいたま市大宮区で2021年1月6日午後8時3分、山越峰一郎撮影

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、埼玉県内を対象に2回目となる緊急事態宣言が発令された。大野元裕知事は7日午後、県民に対し、県境をまたぐ移動や午後8時以降の不要不急の外出自粛を要請。「厳しい状況が続いている。爆発的拡大に歯止めをかけ、医療崩壊を食い止め、救える命を救わなければならない」と県民に理解を求めた。【鷲頭彰子、山越峰一郎】

 県は県内全ての飲食店に対し、12日~2月7日の間、酒類提供を午後7時まで、営業時間を午後8時までとするよう要請した。新型インフルエンザ等対策特別措置法24条に基づく協力要請で、全期間応じた事業者には1店舗1日あたり6万円、総額162万円の協力金を支給する方針。

 特措法に基づく要請は、応じない場合に県が施設名を公表できる45条の「要請」と、公表を伴わない24条の「協力要請」がある。協力要請にとどめた理由について、大野知事は「懲罰が目的ではなく、(感染抑止の)効果を上げることが目的。いきなり公表することはなく、慎重に対応したい」と説明した。

 また事業者に対しては、出勤者を7割削減するテレワークの徹底を求めた。

 パチンコ店などの遊技場や映画館、スポーツジム、百貨店など1000平方メートルを超える物品販売業などに対しても、可能な限り営業を午後8時までとするよう求めた。県立図書館など屋内の県有施設は8日から2月7日まで原則休館する。

 県立学校の教育活動については継続を基本方針とする一方、部活動は原則中止する。修学旅行など学校行事は各学校が「中止・延期を含めて実施の可否を判断する」としている。

氷柱イベントは開催準備進める 秩父地域

 開幕目前の秩父地域の氷柱イベントは、開催に向けて準備が進められているが、関係者は国や県の措置を注視している。

 横瀬町観光協会は6日、12日からの「あしがくぼの氷柱」について「県などの方針を見極める必要がある」として結論を出さないまま準備を進めることにした。2019年には12万人を超える来場者があり、協会内では「中止すると地域経済に影響」「感染者を増やす」などと賛否が割れているという。

 一方、秩父観光協会大滝支部は7日、「大滝氷まつり」を予定通り8日から開くと確認した。「三十槌(みそつち)の氷柱(つらら)」の土曜、休日のライトアップは当初から午後8時までとしており、短縮はしない。【山田研】

3日連続最多、460人感染 60~80代男女8人死亡

 県内では7日、新たに計460人の新型コロナウイルス感染が確認された。内訳は県発表264人、さいたま市106人、川越市18人、川口市42人、越谷市30人。初めて400人を超え、3日連続で過去最多を更新した。また60~80代の男女8人が死亡し、県内で確認された死者は計238人になった。

 亡くなった8人のうち、男性3人はクラスター(感染者集団)が確認されている戸田中央総合病院の入院患者。同病院での死者は計9人になった。

 県によると、同病院では新たに20人(職員5人、入院患者15人)が感染。感染者は計225人になった。

 県総合リハビリテーションセンター(上尾市)は、新型コロナ感染患者受け入れ病棟で勤務する20~50代の看護師5人の感染を発表した。この病棟での医療従事者の感染は計7人となった。

 さいたま市の106人は過去最多だが、目立ったクラスターは確認されなかった。【中川友希】

飲食店から困惑の声 「いつ出口 見えるのか」 昼だけ営業迷っている/協力金足りない

 「また我慢と言われても、いつ出口が見えるのか……」。緊急事態宣言再発令によって営業時間短縮要請が正式に決まり、県内の飲食店関係者からは困惑の声が相次いだ。

 8日から午後8時までの時短要請の対象となるさいたま市大宮区。大宮駅東口の鉄板焼き店「もぐら」を経営する小宮山正之さん(52)は要請に応じる方針だが、昼だけの営業にするか迷っている。「既に年明けから客足ががくんと落ちている。8日からの夜は1~2組入れば良いほうだろう」。2020年12月の売り上げは前年の半分以下で、特に夜は3~4割ほどに落ち込んだ。

 同じく8日から要請の対象となる越谷市。スナックを一人で営む50代の女性店主は、2月7日まで店を閉めることに決めた。「もともと午後7時から未明までの営業。昨年暮れから午後10時閉店にしたけど今回は無理」と言う。一方で「うちみたいな店は協力金で何とかでき、申し訳ないくらい」と思いやる。

 同市のチェーン居酒屋の店長(50)は迷っている。「基本的に従うつもり。パートやバイトさんには頭を下げて休んでもらうしかない。でも廃店した系列店もあり、(時短要請が)続くのであれば(今後は)考えざるを得ない」と語った。

 12日から時短要請の対象となる浦和駅東口の「BEERNOVA URAWA」オーナー、小林健太さん(39)は、要請には従うつもりだが、大宮区と期間がずれる8~11日の4日間が気になるという。大宮区に午後10時までの時短要請が出された12月から、午後10時以降に酔った客が訪れることが増えた。「成人を迎えた若者が浦和に来るのではないか。空白の4日間が一番怖い」

 熊谷商工会議所の田島清専務理事は「これから店を閉めるところも出てくるのではないか」と見る。「酒類提供が午後7時までなら、店を開けるだけでコスト倒れになるケースもある。人を雇っていれば1日6万円の協力金では足りない」

 県社交飲食業生活衛生同業組合(西谷真也理事長)は8日、加入する居酒屋、スナックなど約240軒に時短への協力を呼びかける。西谷理事長は「なぜ夜の飲食だけが、という思いはあるが、収束しなければ落ち着いて商売できない。協力金などで持たせながら生き残るしかない。国、県には『状況がこうなったら解除する』といった先の道筋を示してほしい」と要望した。

 一方、県内の主要飲食チェーンは、いずれも要請に応じる方針を示している。山田うどん食堂(山田食品産業、所沢市)▽ぎょうざの満洲(川越市)▽がってん寿司(アールディーシー、熊谷市)▽安楽亭(さいたま市中央区)は要請に沿って閉店時間を前倒しする方針。日高屋(ハイデイ日高、さいたま市大宮区)は12日から中華料理店で営業時間を午後8時までとし、居酒屋業態の店舗は休業も含めて検討している。【山越峰一郎、武田良敬、岡礼子】


 ◆街の声

 1都3県を対象とした緊急事態宣言の再発令について、街頭の県民からはさまざまな声が上がった。

要請に従わない人も

 さいたま市浦和区のタクシー運転手の男性(73)は「ここまで感染が広がってからでは遅い」と指摘する。「政府の対応に危機感が伝わってこない。外出自粛の要請に従わない人もたくさんいるのではないか」と不安を口にした。

休校要請見送り賛成

 子ども2人を連れていた同区の主婦(38)は「補償の問題もあり、難しい判断だったと思う。早急に感染を抑えるためには仕方がない」と理解を示す。一斉休校要請の見送りは「子どもたちの心身の健康を考えると、学校は続けるべきだと思う」と賛成した。

人出は減っていない

 川口市の建築業の男性(27)は「街の人出は全然減っていない。海外のロックダウン(都市封鎖)のように強い措置をしなければ、拡大は収まらない」と訴えた。【成澤隼人】


県の発表骨子

・県民に午後8時以降の不要不急の外出自粛を要請(8日~2月7日)

・全ての飲食店に午後8時までの時短営業を要請(12日~2月7日)

・劇場、映画館などに午後8時までの時短営業を呼びかけ(12日~2月7日)

・屋内県有施設は原則休館(8日~2月7日、予約済みを除く)

・出勤者7割減を目標としたテレワーク徹底を要請(8日~2月7日)

・学校では部活動、合唱、調理実習を原則中止(8日~2月7日)

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