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Tuesday, March 16, 2021

旗艦サルーンに求められる要素とはなんだろうか。「レクサスLS」の最新モデルに試乗した。 - webCG

もはや工芸品

一体どうやってつくっているのだろう。以前から設定されている切子ガラス調のトリムパネルにも度肝を抜かされたが、新しいLSの最上級グレード“エグゼクティブ”に設定されたプラチナ箔(はく)と西陣織のドアオーナメントパネルとトリムは、もう見事な工芸品と言うしかない。「月の道」を表現しているのだというこれは66万円のオプションだが、切子ガラスの半額以下とお手ごろだ。とはいえ、自動車の内装に使う限りは(特に日本車では)、取り扱いが難しかったり、すぐに色あせてしまったりということは許されない。もちろん万一の場合の安全性も確保しなければならないから、なおのことどうやってトリム材に仕立てているのか、と感心するしかない。

「銀影ラスター」というボディーカラーもまた絶妙な光沢を放ち、しかもポルシェやフェラーリの場合を考えればたった33万円ともいえるオプションだ。ネーミングもちょっとバタくさい戦隊ヒーローの名前のようでなかなか面白い試みだ。大きなボディーと相まってその存在感は尋常ではない。

もっとも、独自のラグジュアリーを極めようとするレクサスの姿勢と相いれないというか、ちぐはぐだと感じるのがインストゥルメントパネルだ。大型のタッチディスプレイを採用し、センターコンソール周辺のスイッチ類は多少整理されたものの、メーターまわりは従来と変わっていないようで、相変わらず文字が小さく煩雑な印象だ。ハイブリッドの“エグゼクティブ”にまでエンジン回転計優先の単眼式メーターが必要なのか疑問だし、メーターナセルから突き出したドライブモード切り替えダイヤルも使いにくいうえに、あまり意味がないように思える。あの「LFA」のイメージを踏襲しようとしているのだろうが、しかしもうずいぶんと昔の限定車だし、そもそもLSはフラッグシップにふさわしい独自の造形を取り入れるべきではないだろうか。

現行型「レクサスLS」の国内発売は2017年10月。2018年夏、2019年秋に続く3度目の一部改良を受けた最新モデルに試乗した。
現行型「レクサスLS」の国内発売は2017年10月。2018年夏、2019年秋に続く3度目の一部改良を受けた最新モデルに試乗した。拡大
試乗車のインテリアカラーはブラック。最新モデルではステアリングおよびセンターコンソールのスイッチのカラーリングがブラックに統一されている。
試乗車のインテリアカラーはブラック。最新モデルではステアリングおよびセンターコンソールのスイッチのカラーリングがブラックに統一されている。拡大
新たに設定されたプラチナ箔のオーナメントパネルと西陣織の表皮を組み合わせたドアの装飾は66万円のオプション装備。
新たに設定されたプラチナ箔のオーナメントパネルと西陣織の表皮を組み合わせたドアの装飾は66万円のオプション装備。拡大
西陣織の部分はドアを開けるとライトアップされる仕掛け。
西陣織の部分はドアを開けるとライトアップされる仕掛け。拡大

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