
有峰林道小見線の土砂流出による通行止めで、県内から有峰一帯にアクセスできなくなったことを受け、早期の復旧を求める声が相次いでいる。有峰湖や豊かな自然を楽しめる人気スポットで、紅葉シーズンには大勢の人が訪れる。13日は現地の案内所に「再開はいつか」という問い合わせが約30件あった。林道を管理する県は「まだ車が安全に通れる状況ではなく、通行止め解除のめどは立っていない」としている。 有峰林道は総延長93キロの有料道路で、一般車両は6月1日~11月中旬に通行できる。 林道のうち県内の一般道路と接続しているのは、小口川線と小見線の2ルート。小口川線は7月にのり面が崩落したため利用できず、今シーズン中の再開は厳しい見通しとなっている。 県側の唯一の連絡道路として使えるのが小見線だったが、10日に渓流から土砂流出し、通行止めとなった。北陸電力が、和田川第二発電所(富山市小見亀谷)の水路から渓流に排水したことが影響したとみられる。
北電が急ピッチで復旧作業を進めているが、県の担当者は13日の状況について「道路脇や排水路に土砂がたまっている」とし、通行再開の見通しは立たないとした。 有峰につながるルートで通行できるのは、現在は岐阜県側の東谷線だけだが、富山からは遠回りとなる。2車線の小見線は有峰への“大動脈”として、もともと利用頻度が高いこともあり、早期の復旧を求める声は強い。 10月から本格化する紅葉シーズンには大勢が有峰を訪れる。2020年6~11月の林道の通行車両台数は4万822台で、このうち半数近くが9~11月に集中した。 現地の案内所の男性ガイド(67)は、屋外の散策が新型コロナウイルスの感染リスクが比較的小さいとして、「今秋も『有峰に行きたい』という一定のニーズがある」と見込む。 有峰湖の近くには薬師岳の入り口があり、登山客も小見線の不通を嘆く。11日早朝、同線を使って登山口に向かおうとした射水市の男性会社員(57)は「通行止めで引き返した。利用できず本当に残念」と話す。
北陸電力は14日から土のうを設置し、道路清掃などもして、県に現地確認してもらう予定で、担当者は「県と協議して必要な安全対策を取っていきたい」としている。
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