オミクロン株の市中感染の拡大が懸念されるなか、24日夜、厚生労働省はアメリカの製薬大手メルクが開発した新型コロナウイルスの飲み薬を特例承認。一方、気になるのは国産ワクチン。12月、塩野義製薬のトップ・手代木功社長も参加した「関西リーダー列伝 緊急シンポジウム」を開催。司会の福澤朗アナウンサーが注目するリーダーに、“国産第1号ワクチン開発”の現状を聞いたー
【福澤朗アナウンサー】
3回目のワクチン接種は、年明け春以降になるのかなとは思いますけれども、3回目のワクチン接種に塩野義製薬のワクチンが使われるっていう可能性はあるのですか?
【塩野義製薬 手代木功社長】
実は、私ども12月の頭からですね、メッセンジャーRNAワクチンをですね、2回打たれて、6カ月以上経たれた医療関係者の方を2つのグループに分けまして、メッセンジャーRNAを3回目打つ方と、私どもの組み換えタンパクワクチンを打つ方の2つに分けて、今比較をしております。
中和抗体がどうなるのかということと、3回目の安全性、副反応はどうなるのか、比較をさせていただいて、私どもの仮説は、特にサルやマウスでの実験では、メッセンジャーRNAで2回、ある意味で免疫が出来ている方は、3回目、私どもの組み換えタンパクを打つと同じぐらい中和抗体が上がるという風に今、考えております。
ただこれはデータを見ないと分かりませんので、その上で中和抗体は同じぐらい上がり、なおかつ安全性でもしかするとメッセンジャーRNA、2回打ちで相当副反応が出た方もおられるのはおられますので、私どものがそういったところで、データ次第ですけど、優位性が出せれば、人によってはですね、3回目は組み換えタンパク打ちたいなと。塩野義のも打ちたいなと言っていただけますように、私ども3月くらいを目途に、厚生労働省に申請をさせていただいて、できれば4月以降ぐらいに私共のワクチンも選択肢の一つとして、お加えいただけないだろうかということを目指して日々従業員が頑張っております。
【福澤朗アナウンサー】
やはり我々が一番気になるのは飲み薬、経口薬ですよね。いつ頃、普通に飲むことができるようになるんでしょうか?
【塩野義製薬 手代木功社長】
皆さんもご存じの通り、メルクさん、ファイザーさんが開発を進めておられて、少なくともアメリカでは承認申請をされて、メルクさんは日本でも申請されたというふうに聞いています。
それぞれに特徴のある薬でございまして、全ての方に全ての薬がぴったり合うわけではございません。そういう意味では、データもですね、私共的に言うと、まだそろってない中で、とりあえず、緊急使用をお願いしているということでございますので、私共のものも12月末ぐらいまでに、どれぐらいの治験のデータが集まるか次第ではありますけれども、有効で安全であるということが限定された数百例くらいでいえればですね、まだ数百例しか使ってないけれども、これくらいのデータが出てるので、何とか緊急的に使用させていただけないかということを目指して、今やっております。
先程言いましたように。ジャパニーズミラクルというくらい感染者数が減っておりまして、これはもう社会にとってはとても良い事なんですけれども、治験をやるということからすると、東京だけで1日5千例というところから、二十例とか言われてしまうとですね、中々の患者様を、入っていただくことが難しい中で、同じような医療環境で人種も近いと考えております韓国とシンガポール、今月末からベトナムをあけてですね、できるだけ多くの症例を入れさせていただいた上で、なるべくこの年内に集まったデータを分析して、来年早々には、お使いいただけるように何とか我々も頑張ってまいりたいと思います。
「関西リーダー列伝 シンポジウム」
テレビ大阪 12月25日(土)午前11時30分~放送
テレビ大阪ニュースでも【配信中】
https://www.youtube.com/channel/UCd6GEK664CTEWRZda7Fu7Lg
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