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Saturday, July 2, 2022

どうやって使う?キーホルダーサイズの1080P超小型ビデオカメラ「JNN D7+」の実用性| - @DIME

筆者は時たま、「本当にこの製品を紹介してもいいのか?」と悩む時がある。

そして、今回GREENFUNDINGを通じてサンプルを提供していただいた『JNN D7+』も、正直に書いてしまえばだいぶ苦悩している。

これが開発者の主張と程遠いほど粗悪な製品だから、ではない。むしろその逆だ。

重量僅か16.5g、見た目はキーホルダーか車のリモコンキーにしか見えない超小型ビデオカメラである。

そしてその頼りなさそうな筐体に合わないほどの高性能と、実用的な機能を有しているのだ。

筆者は驚愕している。それ故に、この『JNN D7+』は取扱注意の製品でもある。

1080Pカメラを内蔵

筆者がライター稼業を始めた頃、1080Pカメラは「驚愕の高解像カメラ」と呼ばれていた。

動画サイトでも720Pが主流の時代、その中に1080Pの映像があれば鮮明さが際立ったものだ。しかし、今では1080P動画自体が珍しいものではなくなった。

『JNN D7+』には1080Pカメラが内蔵されている。筐体の側面にスライド式のスイッチがあり、下から「電源オフ」「録画」「録音」という順番に切り替えることができる。

つまりこれは、ビデオカメラ兼ICレコーダーなのだ。もちろん、筐体の中にフラッシュメモリが組み込まれている。

では、早速撮影をしてみよう。スイッチをひとつ上にスライドし、録画機能を作動させる。

この画像は動画をキリのいいところで一時停止してスクリーンショットしたものだから、実際はもっと綺麗に映る(スクショはどうしてもブレが出てしまう)。

だが、青空を背景にした鉄塔をかなり鮮明に捉えているのが分かる。

今日び1080Pは珍しいスペックではないから、『JNN D7+』のカメラとしてのパフォーマンスも他の製品と比較して突出したものではない。

が、このスペックのカメラがたった16.5gであるということに注目するべきだ。

開発者も訴える「悪用厳禁!」

『JNN D7+』には紐の通し穴がついている。これを生かして『JNN D7+』自体をネックレスにしたり、キーホルダーとして活用したりすることも可能だ。

生々しいことを書いてしまうが、これを使って盗撮することも当然できる。

専業ライターとして活動を始めたばかりの頃の筆者は、週刊誌のようなペースで続々登場する新型ウェアラブルカメラの記事を絶賛一辺倒で書いていた。

カメラはここまで小さくなった、今や親指と人差し指でつまめるくらいのサイズになった……という具合に。2015年頃の小型カメラの進化は目覚ましく、それを追いかけることが本当に楽しかったのだ。

が、それと同時に小型カメラを使った盗撮事件も相次ぐようになった。これはテクノロジーライターを自称している者としては見過ごせないことである。

『JNN D7+』の筐体裏側にも、中国語で「悪用厳禁!」と書かれたシールが貼られている。

ここは犯罪用途ではなく、我々の生活を豊かにする使い方を探るのがライターの使命ではないか。

簡単な操作で誰でも使いこなせる!

静岡市内のとある公営施設を訪れた時である。

筆者はたまたま、フラダンス教室の生徒さんと話す機会があった。別に筆者がフラダンスを習っているというわけではなく、本当にたまたまだ。

ゆったりしたリズムのフラダンスだが、それでも細かい動きとなるとすぐにはできないとのこと。「こういう時にビデオカメラがいい」とも言っていた。先生の動きを記録できるからだ。

これはまさに、『JNN D7+』の使い時ではないか!?

そもそもこの製品は、複雑な操作を一切要求しない。従って、最先端ガジェットに疎い人でも簡単に使いこなすことができる。あまりに簡単過ぎて「これ、本当に動いてるの?」と疑ってしまうほどだ。

何かしらのアクティブな趣味を持っていて、機器の操作は少し苦手、それでも家にPCがあるという人。『JNN D7+』がカバーするのは、まさにそのような層である。

ビジネスシーンでも

もちろん、『JNN D7+』はビジネスシーンで役立てることもできるはずだ。

実はこの記事を書いている時、筆者は翌日に展示会を控えている。プレス関係者として入場する予定で、その場合は会場の中を撮影することができる。

が、展示会の取材というのは何だかんだで両手塞がりになりやすい。

出展企業のパンフレットやら会場の配置図やらそれを入れた紙袋やらを持ち、さらに写真撮影のための一眼レフカメラも持っていなければならない。

その只中に『JNN D7+』があれば、写真と同時に動画も撮影することができるだろう。それも、極めて手軽な操作で。

とりあえず筆者は、『JNN D7+』に紐をつけて首にぶら下げておこうと思う。これはライターにとっての頼もしき相棒になるかもしれないガジェットだ。

ただし繰り返すが、撮影の際は被写体となる人に必ず許可を取ろう。悪用は絶対厳禁。最先端ガジェットは正しい用途に使ってこそ、その意義を発揮する。

『JNN D7+』はGREENFUNDINGにて8,399円から(製品1台提供・6月30日現在)の出資枠を用意している。

【参考】
わずか16.5g!高解像1080Pカメラ搭載で録音・録画・Webカメラをこの1台に! コスパ抜群の超ミニポータブルレコーダー「JNN D7+」-GREENFUNDING

取材・文/澤田真一

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