水際対策の緩和でインバウンドへの期待が高まっています。ただ国際線も徐々に再開してきていますが、「爆買い復活のカギ」となる中国からの旅行客は回復していません。
19日、中部国際空港に到着したのは、台湾の台北からのLCC「タイガーエア台湾」。およそ2年7か月ぶりに運航が再開しました。
台湾から兄妹が来た女性:
「(最後に2人が日本に来たのは)コロナの前だから4年ぶりぐらい。1カ月くらいいると思います。ジブリも見たい」
台湾から母親に会いに来た女性:
「今が台湾から日本に行くチャンスだと思って」
水際対策の緩和を受け、国際線到着ロビーでは続々と外国人旅行客の姿が…。
ツアーガイド:
「韓国からです。(ツアー参加者は)28名。きょうは富山、明日はアルペンルートです」
徐々に賑わいが戻りだした中部空港。さらに来週からはLCCの「香港エクスプレス」も再開することなどから、LCC専用の第2ターミナルでも10月30日からは国際線の運用が始まります。
中部空港の国際線は20日現在、週49便で、年内にはおよそ60便まで回復する見込みです。
中部国際空港の広報担当:
「徐々にお客さまは増えていっている傾向にあるかなと思います。一方で、ピーク時と比較しますと(便数は)1割程度ということもありますので、今後年末にむけてだとか、来年にむけて徐々に増便していくことになるのかなと思っております」
期待の一方で、再開のメドが立たない路線もあります。
中部国際空港の広報担当:
「(現在)中国本土の直行便はない状況でございます。(中部空港の国際線)全体の約4割程度の便が中国便だったということもありまして、当社にとっては中国方面のお客さまも非常に多かったので」
ゼロコロナ政策を進める中国。現在、観光目的での出国は事実上できなくなっています。
観光庁によりますと、中国からの旅行客による消費は、コロナ前の2019年は1兆7700億円。インバウンド全体の3分の1以上を占めていた、まさに「本命」の訪日が難しい状況が続いています。
多くの外国人が訪れる名古屋市中区大須の免税店では、中国やベトナムからの留学生の姿はあるものの、旅行客の姿はまだ少ない状況です。
免税店アッキーワンの店長:
「(中国旅行客の来日は)今年はないと、早くて来年ということなので、実際に日本に入ってき始めて、それなりに入ってきたという印象が出てくるのは来年度4月以降、春になってぐらいかなとは考えております」
今後の中国からの旅行客を見据え、準備をするデパートもあります。名鉄百貨店では、以前は中国からの旅行客が外国人の旅行客全体の8割を占めていたとあり、中国語をメインにした割引クーポン付きのチラシ作成。
中国版のLINE『WeChat』のアプリ内で、名鉄百貨店の情報と割引クーポンを11月上旬から掲載し、訪日した際に寄ってもらえるよう、いまから情報を発信し続けていくといいます。
名鉄百貨店本店の担当者:
「日本に対する関心度が非常に高いと伺っておりますので、現地でいろんな日本の情報を収拾する中で、名古屋の情報、名鉄百貨店の情報をいち早く知っていただいて、活用いただきたいという思いで先に発信できればと思っています。インバウンドの実績はなくなったという形になるので、あとは復活をするだけですね」
からの記事と詳細 ( 爆買いの“本命”いつ日本へ…訪日外国人増加もゼロコロナ政策続く『中国』観光目的での出国は事実上できず - tokai-tv.com )
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