広島原爆の「黒い雨」被害者を支援する弁護士らが16日、被爆者健康手帳を受け取れていない人を対象にした相談会を広島市で開いた。黒い雨被害者を救済する新たな被爆者認定基準の運用開始から半年が過ぎ、参加者は「いつ手帳がもらえるのか」と不安を訴えた。
黒い雨の被爆者認定を巡っては、2021年7月の広島高裁判決を受け、救済拡大のための新たな認定基準が作られた。黒い雨に遭ったことが確認でき、11種類の疾病を発症していることが要件となっている。
広島県と市はこれまでに計3482件の申請を受理し、計1857人に手帳を交付した。
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