孫正義社長率いるソフトバンクグループの「冬ごもり」が長期化しそうだ。4~9月期決算は最終損益の赤字が大幅に縮小したが、主因はアリババ株の一部売却に由来する一時的なもの。「当面の間は最後になる」と決算説明会での登壇を取りやめ、「冬ごもり」を宣言した孫氏に春はいつ訪れるのか。
ソフトバンクグループ(SBG)が11月11日に発表した2022年4~9月期決算は、4~6月期に比べ最終損益の赤字が大幅に縮小した。ただその主因は保有する中国・アリババ集団株の一部売却に由来する一時的なもの。孫正義社長は今後の決算説明会での登壇を取りやめることを明かし、「冬ごもり」を宣言した。
孫社長は毎日、世界の金融市場について、社内の専門チームから報告を受ける。株価や金利といった表面的なデータだけでなく、様々な金融関係者から得た定性的な情報を含めたものだ。その内容は明かされないが、手掛かりはある。後藤芳光CFO(最高財務責任者)が11日に発した「保守的にみれば、不安定な状況が続くとみるべきだ」との言葉だ。1つの結論が、厳しい事業環境の「長期化」だろう。
市場のプロの間で最近取り沙汰される悲観シナリオは、「次のショックはITバブル崩壊型」(国内証券エコノミスト)というものだ。ITバブル崩壊時は00年3月の高値から、底打ちするまで約3年かかった。SBGが傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドを通じて手掛けるユニコーン(企業価値10億ドル以上の未上場企業)は、今後しばらくは評価減が時間差で現れてくる可能性が高い。
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