ウォリアーズとのクリスマスゲームを控えるモラント[写真]=Getty Images
王者ウォリアーズを称賛も「ウェストは大丈夫さ」と自信あり
昨シーズン、メンフィス・グリズリーズはウェスタン・カンファレンスならびにリーグ2位の56勝26敗を残してリーグを震撼させ、フランチャイズ史上最高に並ぶ戦績でレギュラーシーズンをフィニッシュ。
プレーオフのファーストラウンドではミネソタ・ティンバーウルブズを4勝2敗で下し、カンファレンス・セミファイナル進出。だがゴールデンステイト・ウォリアーズに2勝4敗で敗れてポストシーズンから姿を消した。
ただ、そのシリーズでグリズリーズは、ジャ・モラントがケガのため最後の3試合を欠場。シリーズ平均38.3得点6.7リバウンド8.3アシスト3.0スティールにフィールドゴール成功率50.6パーセント、3ポイントシュート成功率43.3パーセント(平均4.3本成功)と、オールスターガードは絶好調だっただけに、悔やまれる結果となった。
そうして迎えた今シーズン。グリズリーズは2番手の得点源デズモンド・ベインがケガのため離脱が続いているものの、12月23日(現地時間22日、日付は以下同)を終えて19勝11敗。デンバー・ナゲッツと並んでウェスト首位タイの戦績を残している。
グリズリーズは24日にフェニックス・サンズ戦、そして26日のクリスマスゲームでウォリアーズと激突する。23日に公開された『ESPN』のマリカ・アンドリューズ記者とのインタビューで、モラントは王者ウォリアーズについてこのように語っていた。
「当然、(ウォリアーズは)僕らをプレーオフから追い出したチームだから、僕らとしてはいつだって彼らを倒したい。ここ数年、ゴールデンステイトはバスケットボールのゲームそのものになっている。彼らはディフェンディング・チャンピオンだ。だから彼らの戦績(15勝18敗でウェスト11位)がどうであれ、リーグでもトップチームの1つなんだ」
現時点で、ステフィン・カリーはケガのためクリスマスゲームの欠場が確実視されており、両チームがベストメンバーで競い合うことはできない見込み。だが球団史上初のクリスマスゲームに臨むグリズリーズは、モラントを中心に王者相手に勝利すべく、闘志を燃やしているに違いない。
もっとも、そのインタビューで「このリーグのチームのうち、学んでいるチームはある?」と聞かれたモラントは「僕らが適応しなきゃいけないチームってこと?」と口にし、すぐさま「(ボストン)セルティックスだ」と返答。
「ウェストにはいないってこと?」と聞かれても、モラントは笑みを見せて「いやぁ、ウェストは大丈夫さ」と自信をのぞかせていた。
今シーズンも平均27.0得点6.4リバウンド7.8アシスト1.1スティールを残し、グリズリーズをけん引する23歳のスコアリングガードが自信を増していることは間違いない。すでにプレーオフでウェストを勝ち上がり、セルティックスとNBAファイナルを競い合うことをイメージしてシーズンを過ごしているということなのだろう。
レギュラーシーズンは来年4月まで続く長丁場で、今シーズンの優勝をかけたプレーオフはそのあとに始まるため、それまでに何が起こるかは誰にも分からない。だが現時点でモラントは手ごたえを感じていると思わせる発言だった。
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