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Saturday, December 17, 2022

『Dr.コトー診療所』柴咲コウ×生田絵梨花×中江功監督 鼎談【前編】 - ORICON NEWS

『Dr.コトー診療所』柴咲コウ×生田絵梨花×中江功監督 鼎談【前編】 - ORICON NEWS

 東京から僻地(へきち)の離島に赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助(吉岡秀隆)と、島の人々との交流を通して命の尊さを描いた連続ドラマ『Dr.コトー診療所』。山田貴敏の同名漫画を元に、2003年フジテレビの木曜10時枠で放送された第1シリーズ、06年放送の第2シリーズともに大ヒットを記録し、今なお国民的ドラマとして語り継がれている。そんな『Dr.コトー診療所』が16年ぶりに初の映画として帰ってきた。

 劇場公開を記念して、ドラマシリーズからのレギュラーキャストである看護師・彩佳役の柴咲コウ、コトーと彩佳とともに志木那島診療所で働く看護師・西野那美役で初参加する生田絵梨花、ドラマシリーズでも演出を務めた中江功監督が、『Dr.コトー診療所』の魅力を熱く語り合った。

キャストもみんな『Dr.コトー』のファンだった

――16年ぶりの復活が発表されてから、レギュラーキャストの出演や新キャストの情報解禁など、ファンの期待は高まるばかり。皆さんは今回の復活をどのように感じていますか?

柴咲私も『Dr.コトー診療所』のファンなので、うれしかったですね。撮影がどんなに大変で、それがトラウマ級であったとしても(笑)、出来上がった作品は素晴らしかったです。医療ものというよりはヒューマンドラマだと思いますし、後世に残していくべきドラマだと当時から思っていました。20代前半だった私に、普遍的な人間愛を突きつけてくれた作品です。第2シリーズが終わった後も、またあるかもね、あるかもね、という噂が耳に入ってきては、消えていき…、気づいたら16年経っていました。いよいよ、ついに中江さんから連絡をいただいた時、できれば映画がいいなと思っていたので、映画でよかったです。

中江監督映画がいいと思っていたの?

柴咲はい。スマートフォンなどで気軽にドラマや映画を楽しめる時代だからこそ、ながら見ではなく、映画館で集中して観ていただき、しっかりこの作品のメッセージ性を受け取ってほしいな、と思いました。

中江監督第2シーズンの後、吉岡さんとも会うたびに雑談も交えながら、続編をやるなら何をやるか、ドラマでやるのか、映画でやるのかなど話していたんですが、なかなか「さぁやろう!」とはならなくて。『Dr.コトー診療所』はドラマで描くものだと言った人がいました。いろんな島民、患者とコトー先生のエピソードを紡いでこそ『Dr.コトー診療所』だって。でも連ドラをやるにはいろいろハードルが高そうだなぁって。

 そうこうしているうちにコロナ禍に入って、人の生死について考える時間も増えました。「やりたいことはやれるときにやらないと」と思いましたし、吉岡さんにも「もう一度同じメンバーで『Dr.コトー』をやりたい」という話をしたら、「監督がやるなら…」とOKしてくれて。それからコウちゃんをはじめ、連ドラのレギュラーキャストに会いに行ったんだけど、みんな他人ごとみたいに、「『Dr.コトー』の新作? やった方がいいよ」「観たい、観たい」と言う(笑)。いやいや、あなたたち、出る方なんだけどって。キャストもみんなファンなんですよね。

柴咲コウの武勇伝 漁船に乗って与那国島に駆け付ける

――生田さんはまさに子どもの頃ドラマをご覧になられて、ファンだったそうですね。

生田はい、観ていました。リアルタイムで観ていたわけではないのですが、小学生の頃、夕方の再放送を観ていました。今回、看護師役で出演のお話をいただき、シリーズで看護師をやられているのは柴咲さんと蒼井優さん(第2期・仲依ミナ役)なので、「私でいいんですか...?」「そこに私が続けますか!?」って(笑)。とても愛されている作品ですし、その16年ぶりの新作ということで、新たに加わること自体にすごくプレッシャーと緊張がありました。

柴咲大丈夫だったよ。私より品行方正だし。

中江監督本当にそう思う(笑)。

生田そんなこと言っちゃダメです! 柴咲さんの好きなエピソードが一つあって、撮影地の与那国島まで漁船に乗って一人で来たという…

中江監督取り残し事件?

柴咲あれねぇ。与那国空港への直行便は、那覇空港と石垣空港からしかないんですが、羽田から那覇へ向かう飛行機に乗り遅れてしまったんですよね。ゲート前で搭乗を待っている間に寝ちゃって。薫さん(彩佳の父・星野正一役の小林薫)たちは寝てる私を見て、「昨日、遅かったのかな。疲れてるんだろうな」と思って、あえて声をかけなかったというんですけど…

中江監督まさかそのまま、飛行機に乗り損ねるとはね(笑)。

柴咲ハッと、目が覚めた時にはもう間に合わず。石垣空港までは飛行機で行くことはできたのですが、その先の与那国行きがなくて。それで漁船に乗せてもらったんです。

生田5時間ぐらいですか?

柴咲そう。ゆらゆら船に揺られながら。到着するなり、「も〜、なんで起こしてくれなかったの」って(笑)。

中江監督これはもう、本当に謝るしかないんだけど、那覇に着いてから、あれ? コウちゃんがいないって大騒ぎになって。「薫さん、一緒にいましたよね?」「いや、なんか疲れてるみたいだったから…」「飛行機に乗る時は起こしてあげてよ!」みたいな(笑)。でも、その後、一人で船に乗って来たというのがすごかったです。

生田その空気感が『Dr.コトー』らしいですよね。

予告編


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2022-12-17 00:15:00Z
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