ニューバランスのウォーキングシューズ「UA900」を入手してしばらく使っているのですが、思いの外快適なので紹介してみたいと思います。
私はウォーキングシューズを使うのはこれが初めてです。ランニングシューズテイストのカジュアルなスニーカーで近所を散歩することは多かったですが、「UA900」はスルスルと歩けてしまうため、「もう少し遠くまでいこうか」「帰り道はあそこに寄ってみようか」と、すこし距離が伸びる予定変更も気軽にできるようになりました。
歳を取ると、出かけている最中に「これ以上歩くと、明日になって足腰のどこかが痛んでそう」と、簡単に限界の到来を自覚させられるのですが、ウォーキングシューズとして作られているUA900は脚への負担も少なく、私の身体の低い限界が少し伸びるイメージです。
前述のように、これまでなら「歩いて行くにはちょっと遠いかな」という距離が、「UA900を履いてなら行けるな」という感覚に変わることが増えました。普段はスポーツもトレーニングもしないので肉体の限界値はとても低いのですが、それでも片道30分、往復1時間ぐらいの散歩が気兼ねなくできるようになりました。これはカジュアルなスニーカーだったら歩いて行くのを思いつかないか諦めていたような時間・距離です(私にとっては)。
自宅から40分ほど歩くと大きな街に到達するので、休日などはまず歩いて出かけ、買い物をして手荷物が増えたら帰りは電車で、というような“片道ウォーキング”も増えました。歩いて街に向かうと、何もない住宅街やオフィス街から次第にお店が増えていくという“街のグラデーション”が、自分の歩くペースで感じられるのも興味深い部分です。もちろん、街はずれの思いがけない場所に美味しそうなスイーツのお店やラーメン屋を発見するというのも、散歩スタイルならではの楽しさです。
歩くための軽快さとフィット感
UA900を履いて感じる機能的な良さは、足を前へ運ぶ転がりの良さを筆頭に、ミッドソールの前半分が比較的薄いと感じられ、これにより蹴り出し時に足の指で地面を“つかんでいる”感覚が得られることが、カジュアルなスニーカーにはない特徴だと感じました。アッパー素材が軽くて薄く、無縫製でクシャっと曲がり、屈曲時に軽快なこともポイントだと思います。
ニューバランスの発表会で教えてもらった、ヒモを通す穴の足首側にある「ダブルアイレット」を使った締め方も、実践すると効果てきめんで、歩きやすさに直結していると感じられました。このダブルアイレットでループを作って締めるやり方は、足の前半分はゆとりがあっても問題ないという考え方で、締めつけ感が少なく気分的にもゆとりが出ますし、足首やかかとはピチっとフィットしてズレなくなり、シューズが足首と一体化したかのように感じられます。誤解を恐れず言えば、地下足袋タイプのシューズに近い感覚だと思いました。
見た目はニューバランスの過去の伝統的なウォーキングシューズとは変わって、どちらかというと厚底デザインの最新のランニングシューズに近いです。クリーンでシンプルなデザインなので若年層を含めたカジュアルなスタイルにすんなり馴染むデザインだと思います。
UA900は私にとって初めてのウォーキングシューズでしたが、歩いて行動できる範囲が広がったように感じられるのが、嬉しい部分です。身体への負担も少ないと感じられるので、長距離の散歩やウォーキングには、やっぱりウォーキングシューズなんだなと思い知らされたというのが正直なところです。散歩が楽になる、ちょっと距離が伸ばせる、それぐらいの気軽でカジュアルな利用にもピッタリのモデルだと思います。
からの記事と詳細 ( 歩ける範囲が広がる感覚。初めてのウォーキングシューズ NB・UA900 - Impress Watch )
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