【特別企画】オーディオアクセサリー銘機賞2023<グランプリ>受賞モデル
独自技術を投入した中核モデル。コントラストのはっきりした性能が魅力(福田)
ティグロンからインターコネクトケーブルのスタンダードシリーズ「MS-DR」が発売された。ディップフォーミング製法によるOFC導体を採用、マグネシウムシールドによる制振作用を応用した構造を継承した設計である。
今回はRCA仕様の「MS-DR20R」を試聴した。中核的な価格ランクであるが、コントラストのはっきりした性能で魅力を出していた。この音質的なメリットは今回採用した改良版のKLEI社製RCAプラグを採用したことが解像度に大きく関係しているだろう。
導体に使用するDF-OFCはディップフォーミング製法により製造されたものである。米GEから製造炉を導入した昭和電線が製造。真空中で清浄な銅母線の周囲に溶銅を付着形成して、断面積が大きく結晶のきれいな無酸素銅(OFC)を作る方法である。
ケーブル導体は3芯構造で、特殊PVC絶縁体、マグネシウム・シールドなどに特徴があり、外径8.5mmである。さらにケーブルバーンイン処理、H.S.E.Grandeトリートメントを導入して最終的な完成品としている。
■透明度が高く、輪郭表現が格段に向上
テストはエソテリックのCDプレーヤー「K-07Xs」のRCA出力と、アキュフェーズのプリアンプ「C-2900」への接続に使う。ここはテストのため常にRCAケーブルが使われている箇所だ。ティグロンのケーブルは従来から滑らかで緻密な音質に魅力を出してきたが、今回はかなり様子が異なる。中間帯域の音の厚みは継承しているが、透明度が極めて高く、輪郭表現が格段にしっかりしている。音像コントラストのしっかりした表現力が魅力である。
これは新型RCAプラグの効果もかなり関係しているのだろう。低音エネルギーも強力で分解力も高い。ヴォーカル帯域の重要な中低音の構成力も、テネシー・アニーフォードの声を聴くと素晴らしいクオリティと発声のエネルギーが伝わってくる。実にリアルな質感が溢れてくる。
「MS-DR20」の性能は十分に合格である。コストパフォーマンスが高い。完全な明晰さを狙うよりも、肉厚なクオリティの高さが魅力となるだろう。解像度もしっかりしている。この音質であればどのようなシステムでも納得できる性能が得られはずだ。
なお、ケーブルは最低24時間経過しないと最高の状態にはならない。音を出す必要はない。異種金属のイオン結合がしっかりするためである。48時間経過するとさらにシステムの音質は純度を高めることに気づくだろう。
2022-12-05 21:37:00Z
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