プーチン大統領の考えを理解するのはむずかしいかもしれませんが、自分がやっていることは「正義」(せいぎ)のため、つまり「正しいことだ」と思い込んでいるのだと思います。
プーチン大統領はいつも、1月1日の新年をむかえる時に国民に向けて話をします。
ことし、2023年をむかえる時は、「国を守ることは、義務(ぎむ)=やらなければいけないことで、「正義」は自分たちの方にある」という話をしました。
ロシアという国を守るためにやっている今の戦争は、自分たち、つまりロシアが正しい、というわけです。
プーチン大統領はずっとこういうことを言っていて、変わっていません。
ですから、本当に、そう思っているのだと思います。
ロシアは去年9月、攻めこんだウクライナの東と南の地域で「住んでいる人たちが希望したんだ」と一方的に説明して、4つの地域がロシアの領土(りょうど)=国の土地、になったと言いました。
この地域は、ロシアが2014年に自分の領土になったと言っているウクライナの「クリミア半島」という地域につながっています。
だからプーチン大統領は、4つの地域がほしかったのかなと思います。
4つの地域は、100年ほど前まで、皇帝(こうてい)が国をおさめていた当時のロシア(「ロシア帝国」と呼ばれて、今より広い土地がありました)の領土でした。
このためプーチン大統領は、むかしはロシアのものだった土地を「取り戻した」と言いはっています。
ほかにも、ウクライナというとなりの国が、ロシアが敵だと思っているアメリカやヨーロッパと仲よくなることもいやだし、ロシアの言うことを聞かないウクライナのゼレンスキー大統領もやめてほしいと思っています。
そのために、ウクライナに攻めこんで戦争をしてもいいのか。
ウクライナの人や、ロシアの兵士がたくさん亡くなっているけどいいのか、と思いますよね。
プーチン大統領の考えはよくわからないところはありますが、人が亡くなることよりも、はじめに説明したプーチン大統領なりの「正義」が大切だと考えているようです。
ただ、プーチン大統領の話している内容は、あまりに一方的すぎて、私たちの考え方とは大きくちがっています。
だから、「プーチン大統領の気持ちがわからない」、「言っていることがわからない」となるのだと思います。
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