Pages

Monday, January 30, 2023

なぜ戦争?いつ終わる?ロシア・ウクライナ侵攻 小学生の疑問を ... - nhk.or.jp

〈安間解説委員〉

プーチン大統領の考えを理解するのはむずかしいかもしれませんが、自分がやっていることは「正義」(せいぎ)のため、つまり「正しいことだ」と思い込んでいるのだと思います。

プーチン大統領はいつも、1月1日の新年をむかえる時に国民に向けて話をします。

ことし、2023年をむかえる時は、「国を守ることは、義務(ぎむ)=やらなければいけないことで、「正義」は自分たちの方にある」という話をしました。

ロシアという国を守るためにやっている今の戦争は、自分たち、つまりロシアが正しい、というわけです。

プーチン大統領はずっとこういうことを言っていて、変わっていません。

ですから、本当に、そう思っているのだと思います。

ロシアは去年9月、攻めこんだウクライナの東と南の地域で「住んでいる人たちが希望したんだ」と一方的に説明して、4つの地域がロシアの領土(りょうど)=国の土地、になったと言いました。

この地域は、ロシアが2014年に自分の領土になったと言っているウクライナの「クリミア半島」という地域につながっています。

だからプーチン大統領は、4つの地域がほしかったのかなと思います。

4つの地域は、100年ほど前まで、皇帝(こうてい)が国をおさめていた当時のロシア(「ロシア帝国」と呼ばれて、今より広い土地がありました)の領土でした。

このためプーチン大統領は、むかしはロシアのものだった土地を「取り戻した」と言いはっています。

ほかにも、ウクライナというとなりの国が、ロシアが敵だと思っているアメリカやヨーロッパと仲よくなることもいやだし、ロシアの言うことを聞かないウクライナのゼレンスキー大統領もやめてほしいと思っています。

そのために、ウクライナに攻めこんで戦争をしてもいいのか。

ウクライナの人や、ロシアの兵士がたくさん亡くなっているけどいいのか、と思いますよね。

プーチン大統領の考えはよくわからないところはありますが、人が亡くなることよりも、はじめに説明したプーチン大統領なりの「正義」が大切だと考えているようです。

ただ、プーチン大統領の話している内容は、あまりに一方的すぎて、私たちの考え方とは大きくちがっています。

だから、「プーチン大統領の気持ちがわからない」、「言っていることがわからない」となるのだと思います。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( なぜ戦争?いつ終わる?ロシア・ウクライナ侵攻 小学生の疑問を ... - nhk.or.jp )
https://ift.tt/TsbXr8Y

No comments:

Post a Comment