創刊号に掲載されたバッグの価格に仰天!?
先日、友人が「最近のバッグと靴の高さったら異常!!」と激しく嘆いていた。確かにとんでもないことになっている。このところのリバイバルに乗じて私が久々に履いているグッチのビットローファーは、10年ちょっと前に買ったときは確か5万円台だった。今や10万円以上する。バッグも別次元だ。
あなたはご存知か。99年に、ルイ・ヴィトンのキャリーケースがいくらだったかを。高さ55センチのモノグラム。「21世紀のジェットセッターの必需品!」と、日本版ヴォーグの創刊号に掲載されている。答えは、18万5千円だ。今「まじかああ」と叫んで立ち上がった人もいるだろう。しかも当時は消費税5%だから、税込みでも20万弱。現在、ほぼ同サイズのマーク・ニューソンが考案した「ホライゾン55」のお値段は、税込みで39万9千3百円だ。24年前の倍以上である。
なぜこんなに高いのか。いろんな要因があるようだ。肉牛への成長促進剤投与による牛皮の品質低下と、なめし加工業者の不足で、上質な革が入手困難に。新興国で中間層が増え、さらに世界中で富裕層が増え続けているため、ハイブランド需要は高まるばかり。そこへきてインフレやら円安やらで、値上げに次ぐ値上げと相なったらしい。それでも表参道では、ブランド店の前に外国人観光客の列ができている。
アジア初のヴォーグが日本で創刊されたのは、1999年8月。リストラの嵐が吹き荒れる中でのことだ。表紙は、日本人モデルの未希とケイト・モスのモノクロ写真。誌名は、2011年3月まではヴォーグ ジャパンではなく、ヴォーグ ニッポンだった。創刊当時27歳になったばかりの私も、ワクワクしながら手にとったはずだ。
からの記事と詳細 ( 日本経済ルネサンスはいったいいつ? 高騰するバッグに見る1999年の栄光【連載・ヴォーグ ジャパンアーカイブ】 - VOGUE JAPAN )
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