猫は世界中で愛されている愛玩動物で、可愛らしい外見は大きな魅力の一つ。
体を覆う毛の色や模様にはいろいろな種類があり、中には唯一無二の柄を持つ子もいたりして、猫の個性を際立たせています。
しかし、猫の毛柄は家族全員が同じという訳ではなく、親がキジトラなのに子供は黒猫や白猫だったりするなど、親子や兄弟同士でも違うことがあり、不思議に思ったことがある人も多いのでは。
そんな猫の柄について詳しく解説したのが、3月1日に刊行される『猫柄図鑑』という書籍。
本書はPART1〜PART4までの全4章から構成されていて、猫の柄にまつわるアレコレを可愛い写真やイラスト、図解などを交えながら分かりやすく解説。
PART1の「日本の猫の毛色」では、猫の毛柄を決定づける遺伝子の特徴や法則などを基礎から解説。毛色だけでなく瞳の色がどうやって決まるのかについても取り上げているため、「三毛猫はなぜメスしかいないのか?」「左右の瞳の色が違うオッドアイはなぜ生まれるのか?」といった疑問も解消してくれるほか、読んだ知識を試せるクイズも掲載されていて、楽しみながら猫の毛色や遺伝について学べるのが特徴です。
猫の柄を個別に詳しく解説しているのが、本書のメインとも言えるPART2の「猫柄図鑑」。猫の柄は父猫と母猫から受け継いだ遺伝子の組み合わせによって決まることが分かっていますが、本パートでは「黒三毛」「キジ三毛」「黒キジ」「茶キジ」「サビ」「ブチ」「白」「黒」などの柄が、それぞれどんな親猫から生まれやすいのか?その組み合わせパターンを公開。
その他にも、例えば「黒三毛」であれば、ジャパニーズボブテイル、エキゾチック、サイベリアンといった具合に、柄ごとに人気の猫種を写真付きで紹介していたり、丸っこいボディの「おあげ」や那須の長楽寺で暮らす「ひーちゃん」など、SNSで話題の猫が実例として登場するため、人気猫を通じて柄を学べるのも本書ならではの特徴です。
「街ねこウォッチング」と題したPART3では、学んだ知識を元に、街中にいる猫を眺めてみることを提案していて、おすすめの場所や時期、猫を警戒させないコツ、ルールやマナーなどについて解説。PART4の「猫のルーツと日本猫の歴史」では、猫の祖先から家畜化された経緯、世界や日本とのかかわり合いなど、人類との出会いから愛されペットになるまでの変遷を学ぶことができます。
また、巻末のコラムには猫教授こと、国立遺伝学研究所の中村保一教授が案内する 「日本猫の歴史&三毛猫遺伝子のミステリー」も収録。監修を手掛けているのは、NHKのドキュメンタリー番組『ダーウィンが来た!』に「ねこ博士」として出演し、『ねこの秘密』『ねこはすごい』などの著作で知られる西南学院大学の山根明弘教授で、本書にはそんな「猫教授」と「ねこ博士」の愛猫が見られるレアなショットも。
猫好きな人はもちろん、これまで猫にあまり興味がなかった人も、猫の新たな魅力を発見できるこの『猫柄図鑑』。今までとはちょっと違った視点で猫を眺めることできる一冊となっています。
書名:猫柄図鑑
監修:山根 明弘
仕様:B6変型判/128ページ
出版:日本文芸社
発売:2023年3月1日
<参考>
・キジトラ猫は好きですか…?キジトラ&キジシロ柄の猫だけを収録したマニア向け写真集が登場
・ネコの模様ってどうやって決まるの!?遺伝の仕組みを分かりやすく解説した書籍「ネコもよう図鑑」
・カワイイ!を通じてネコへの理解も深まる書籍『いちばんよくわかる猫種図鑑 日本と世界の60種』
(C) NIHONBUNGEISHA
からの記事と詳細 ( ネコの毛色や模様はどうやって決まるのか?詳しく解説した書籍 ... - Cat Press )
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