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Sunday, June 11, 2023

ジャングルで40日間生存、子ども4人どうやって? 母は途中で死亡 ... - 朝日新聞デジタル

 南米コロンビアで5月初旬、小型機がジャングルに墜落し搭乗していた子ども4人が約40日後の9日に無事発見された事故は、世界中で驚きをもって伝えられた。危険なジャングルで、乳児から13歳までの4人のきょうだいはどうやって生き延びたのか。

 「4人は40日間、あまり食べることも寝ることもできなかった。彼女らからはまだ多くの話を聞けていないが、(4人が無事で)神に感謝している」

 地元メディアによると、4人の父親であるマヌエル・ラノケさんは11日、報道陣の取材にそう述べた。救出された長女のレスリーさん(13)らは首都ボゴタの病院に運ばれ、2~3週間ほど入院するという。脱水症状や虫刺されなどがあるが、命に別条はない。

ヘリから祖母の言葉で呼びかけ

 ラノケさんによるとレスリーさんは、小型機に一緒に乗っていた母親が墜落から4日間ほど生きていたと述べたという。「母親は亡くなる直前に、レスリーらに対して子どもたちだけで生き延びるように伝えたみたいだ」

 地元メディアによると、ラノケさん一家は先住民族ウイトトで、コロンビア南部のジャングル近くにあるアララクアラに居住。ウイトトの幹部の一人だったラノケさんは、2016年に政府と和平合意を結んだ左翼ゲリラ・コロンビア革命軍(FARC)の残党から脅迫を受けていたという。コロンビアでは先住民族などがゲリラに脅迫されるケースが常態化しており、国内避難民は約500万人と世界有数だ。

 先に避難していたラノケさんと合流するため、母親ときょうだい4人は5月1日、小型機で約350キロ離れたサンホセデルグアビアレに向かった。だが半分ほどの距離で、操縦士がエンジン故障を航空管制官に報告。小型機は高度を維持できなくなり、川への着陸を試みたもののジャングルに墜落したとみられている。

 交信が途絶えてから17日後…

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