京セラやKDDIを創業し、それぞれ大企業に育て上げ、経営破綻したJALを僅か2年8か月で再上場へと導いた稲盛和夫さん。月刊『致知』2005年3月号のコラムでは、経営を通して体得した正道を歩む人間、逆に道を誤ってしまう人間の差はどこにあるのか、“人格の方程式”に当てはめて平易に説き明かされています。
【特集「追悼 稲盛和夫」を発刊しました】
去る8月24日、稲盛和夫・京セラ名誉会長が逝去されました。35年前、1987年の初登場以来、折に触れて様々な方との対談やインタビューにご登場いただくのみならず、たくさんの書籍の刊行、数々のご講演を賜るなど、ご恩は数知れません。
生前のご厚誼を深謝し、月刊『致知』12月号では「追悼 稲盛和夫」と題して特集を組みました。豪華ラインナップは以下特設ページよりご覧ください。
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〈稲盛〉
世間には高い能力を備えながら、心が伴わないために道を誤る人が少なくありません。
私が身を置く経営の世界にあっても、自分さえ儲かればいいという自己中心の考えから、不祥事を引き起こし、没落を遂げていく人がいます。
いずれも経営の才に富んだ人たちの行為で、なぜと首をひねりたくもなりますが、古来「才子、才に倒れる」といわれるとおり、才覚にあふれた人はついそれを過信して、あらぬ方向へと進みがちなものです。
そういう人は、たとえその才を活かし一度は成功しても、才覚だけに頼ることで失敗への道を歩むことになります。
才覚が人並みはずれたものであればあるほど、それを正しい方向に導く羅針盤が必要となります。
その指針となるものが、理念や思想であり、また哲学なのです。そういった哲学が不足し、人格が未熟であれば、いくら才に恵まれていても、せっかくの高い能力を正しい方向に活かしていくことができず、道を誤ってしまいます。
これは企業リーダーに限ったことでなく、私たちの人生にも共通していえることです。
この人格というものは
「性格+哲学」
という式で表せると、私は考えています。
人間が生まれながらにもっている性格と、その後の人生を歩む過程で学び身につけていく哲学の両方から、人格というものは成り立っている。
つまり、性格という先天性のものに哲学という後天性のものをつけ加えていくことにより、私たちの人格は陶冶されていくわけです。
言い換えれば、哲学という根っこをしっかりと張らなければ、人格という木の幹を太く、まっすぐに成長させることはできないのです。
からの記事と詳細 ( 「人格」はどうやってできるのか? 稲盛和夫が語った人生の羅針盤 ... - 致知出版社 )
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