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- 新社会人は、なるべく早くクレジットカードを作っておくことで、お得なポイントを潤沢に貯められる。
- クレジットカードならではの魅力であるポイント還元により、節約効果が期待できる点が大きなメリット。
- また、新社会人のカード審査はそれほどシビアではない。前向きに検討するカード会社が多いので、今すぐ気軽に申し込もう。
社会人1年目〜3年目でクレジットカードをまだ持っていないなら、早い段階で作っておいた方がいい。
どのクレジットカードにも共通する「ポイント還元」は、身近なコンビニやスーパー、行き慣れた飲食店、便利なネットショッピングなど、多彩な店舗・サービスが対象だからだ。新生活を送るなかで息を吸うように貯まっていくポイントは、支払代金に充てたり、電子マネーに移行したり、ギフト券に交換したりと使い道が幅広く、大きな節約にもなる。
また、新卒で年収が定かでなくとも、カード会社は柔軟な審査体制を整えている。なので、そう簡単に審査落ちとはならない。
本記事では、新社会人にとっての審査難易度やクレジットカードを作るベストなタイミングを解説する。ポイントを賢く貯めることで新たなライフスタイルにお得感をプラスできる、社会人向けクレジットカードも紹介しよう。
クレジットカード審査は恐れずとも大丈夫
社会人1年目のクレジットカード審査は、比較的柔軟な傾向にある。
特に、新規顧客の獲得を目指すクレジットカード会社においては、将来的に優良顧客になると判断され、スムーズに審査に通過しやすい。記念すべき1枚目のカードであるからこそ、長きに渡って利用してもらえると踏んでいるのだ。
一般的に、クレジットカードの審査ではクレジットヒストリー(過去の支払い情報や信用情報)が参照される。多くの新社会人は借金やカードローン、住宅ローン等の利用経験がほぼないため、ブラックリストに相反する「スーパーホワイト」と呼ばれがちだ。
カード審査で参照されるクレジットヒストリーが白紙状態の場合、信用力を見極めるデータがないことで審査に落ちやすいと言われているが、心配無用。社会人になりたての新卒はスーパーホワイトが当たり前だからだ。ほとんどのクレジットカード会社は、このような理由を考慮して柔軟に審査する。
入社前の新社会人がクレジットカードを申し込む際に戸惑うのが、年収に関する記入欄だろう。働く前なら当然収入は0円に等しいが、この場合の年収は推定金額を記入して問題ない。
いずれにせよ、カード審査において新卒の年収はそれほど重要視されないのだ。例えば、手取り20万円の企業に就職する場合、記入する年収および推測金額の計算式は以下のようになる。
20万円(総支給額)×12カ月=240万円(+ボーナス)
上記の場合、入社前でも年収240万円弱と記入して申し込んでも構わない。必要に応じて、ボーナスを加算して概算を出しても良いだろう。
ただし、審査に通りたいあまり、年収の推測金額を大幅に盛って申し込むのはNG。虚偽申告となり、審査に落ちる可能性が上がってしまう。
作成するタイミングは、入社日が理想的
社会人1年目でクレジットカードを作るなら、新社会人になる4月の入社日が理想だ。
入社前の3月でも問題ないが、4月に申し込んだほうが「学生」ではなく「社会人」という属性になるため、社会的信用力が高まる。学生よりも信頼できる社会人に属することで、限度額を高く設定してもらえたり、審査に通りやすくなったりするメリットがある。
クレジットカードを作るタイミング | 重視するポイント |
---|---|
4月の入社日 | ショッピングの幅を広げたい できる限り審査落ちを回避したい |
今すぐ | お得なポイントをたくさん貯めたい ポイントを貯めて新生活の節約に繋げたい |
ただ、限度額や審査難易度を気にせず、ポイントを貯めることに着目するなら話は別だ。クレジットカードは日常的な買い物でどんどんポイントが集まるため、学生・社会人関係なく、早い段階で作っておいたほうがポイント獲得の漏れがない。
クレジットカードの登録情報は、学生から社会人になったときのタイミングで変更するのがベストだ。前述したように、学生よりも返済能力に見込みのある社会人に属しているほうが信用されやすい。
なお、職業を学生から社会人(会社員や公務員など)に変更することで、以下のようなメリットがある。
- 自動的に利用限度額が増額される可能性がある
- キャッシング機能(枠)を追加できる可能性がある
1カ月に利用できるクレジットカードの利用限度額が増額されれば、ショッピングの幅が広がるだろう。社会人になってからは飲み会の機会が増えたり、1人暮らしをきっかけに食費や娯楽費などの出費が増えたりすることも。
また、学生のうちは、提携ATM等で手軽にお金を引き出せるキャッシング機能が付帯される可能性はほぼない。社会人になったタイミングで登録情報を変更すると、キャッシング枠を追加してもらえる可能性があり、イレギュラーな出費に対応できる。今後、同僚の結婚式で祝儀が必要になる場面や大型家電が急に故障したシーンで大活躍する機能だ。
ただ、キャッシング機能は定められた限度額の範囲内でしか利用できない。利息が発生する借金であることから、必要以上に現金を引き出すと負債を背負いかねないので気をつけよう。
新社会人が持つべき、5つのおすすめクレカ
新社会人が持つべきクレジットカード5枚を厳選した。以下のクレジットカードは全て年会費が永年無料となっており、使い続けるうえでの負担が少ない。
全体的にポイント高還元率が望めるほか、ビギナーでも手を出しやすい5枚をピックアップしている。各カードのスペックや特徴を詳しく紹介しているので、ぜひ目を通して欲しい。
1. JCBカード W:「40歳以下」限定で高機能
出典:JCBカード W
JCBカード Wは18歳〜39歳までが申し込める、年会費永年無料のクレジットカード。若者をターゲットにしているだけあって、新社会人にうってつけの1枚だ。
18歳の学生から20代前半の社会人になるまで、または、対象年齢までに申し込んでおけば、40歳以降も年会費0円で継続利用できる。年会費無料のクレジットカードでありながら、海外旅行損害保険が付帯されており、社員旅行や出張はもちろん、プライベート旅行や留学時にも役立つだろう。
業界屈指の高ポイント還元率や最短5分(※1)のスピード発行なども魅力。特に、スターバックス・Amazon・セブンイレブンを利用する頻度が多い社会人は、ポイント高還元率を狙えるため持っておいて損がない。
浪費を防げる「使いすぎ防止アラート」は、クレジットカードデビューしたばかりの新社会人にとって心強い機能だ。カードデザインがスタイリッシュなナンバーレスに申し込めば、盗み見や盗難・紛失による不正利用のリスクを最小限に抑えられる。
JCBカード Wの詳細スペック
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年会費 本会員:永年無料
家族会員:永年無料追加カード 家族カード
ETCカード
QUICPay電子マネー・スマホ決済 Apple Pay
Google Pay
QUICPay審査・発行時間 最短5分(※1) カード到着までの期間 申込から約1週間 ポイント還元率 1.0~5.5%(※2) ポイント利用先(例) Amazonでの買い物
キャッシュバック
スターバックスカードへのチャージ国際ブランド JCB 付帯保険 ▼旅行傷害保険(死亡・後遺障害の場合)
海外:最高2000万円(※3)
国内:なし▼ショッピングガード保険
海外:最高100万円
国内:なし付帯サービス 使いすぎアラート
次回お支払い額不足通知
多彩な公演のチケット先行受付や割引タッチ決済 対応 ナンバーレスカード あり 不正利用補償 あり マイル移行先 JAL・ANA・デルタ航空 入会資格 18歳以上39歳以下(高校生不可)
本人または配偶者に安定収入がある方
2. 楽天カード:楽天利用者ならマスト
出典:楽天カード
楽天カードは、まだまだ収入面が安定していない新社会人でも比較的審査に通りやすいクレジットカード。
18歳以上と、誰でもクリアしやすい入会資格に加え、2023年3月末時点の発行枚数が約2800万枚を超えていることから、給与面に不安を抱える新卒も気軽に申し込めるだろう。
年会費が永年無料なうえ基本のポイント還元率が1%と、堅実にポイントを貯められる。楽天グループの加盟店は約500万カ所以上なので、貯まったポイントを効率的に使えるのも魅力の1つだ。特に、楽天市場・楽天モバイル・楽天銀行など、楽天経済圏でポイント運用するなら持っておくべき1枚と言える。
また、楽天カードはカードデザインが他社より豊富だ。自分好みのクレジットカードを選択でき、社会に出てからも長く愛用できる。利用付帯にはなるが、海外旅行損害保険がついているほか、海外旅行および海外出張に活躍する手厚いサービスも侮れない。
楽天カードの詳細スペック
3. PayPayカード:デザイン性の高さも魅力
出典:PayPayカード
PayPayカードは、キャッシュレス決済サービス「PayPay」を頻繁に使う社会人におすすめのクレジットカード。
年会費は永年無料となっており、ランニングコストがかからない。Yahoo!ショッピングやLOHACOの買い物でポイント還元率が上がるのも特徴と言える。
また、ApplePayやQUICPayだけでなく、SuicaやPASMOといった交通系電子マネーにも対応しているため、会社への通勤時もストレスフリーに。さらに、洗練されたカードデザインは2022年度グッドデザイン賞を受賞している。シンプルで大人っぽい黒を基調としたデザインが、推奨する理由の1つだ。
ただ、申込時にYahoo!JAPAN IDが必要となる点に注意しよう。
PayPayカードの詳細スペック
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年会費 本会員:永年無料
家族会員:永年無料追加カード 家族カード
ETCカード電子マネー・スマホ決済 Apple Pay
QUICPay
PayPayあと払い
Suica
PASMO審査・発行時間(約) 申し込み&審査は最短5分 カード到着までの期間(約) 1週間 ポイント還元率 1.0%(※) ポイント利用先(例) PayPay加盟店での支払いに充当
ネットサービスの支払いに利用
ポイント運用国際ブランド Visa・マスターカード・JCB 付帯保険 - 付帯サービス Yahoo!ショッピングで毎日最大5%付与
カード利用速報タッチ決済 対応 ナンバーレスカード あり 不正利用補償 あり マイル移行先 - 入会資格 日本国内在住の満18歳以上(高校生不可)
本人または配偶者に安定した継続収入がある方
本人認証が可能な携帯電話をお持ちの方キャンペーン 新規入会&3回利用で最大5000円相当のポイント付与
4. 三井住友カード(NL) :ナンバーレスで安心安全
出典:三井住友カード(NL)
社会人になってからすぐにクレジットカードを発行したいなら、三井住友カード(NL)がうってつけだ。というのも、本カードは最短30秒でデジタルカード番号を発行できる、業界トップレベルのスピードが強み。
後日手元に届くカードそのものは、ナンバーレス仕様によって安心安全に利用でき、カード番号・有効期限・セキュリティコード・利用明細などの情報は専用の「Vpassアプリ」でスマホから一括管理が可能。
そして、ポイント還元率も申し分ない。対象のコンビニや飲食店でタッチ決済すると、200円につき5%が還元される。これをスマホのタッチ決済にすることで2%が上乗せされ、最大7%のポイントを獲得できる。
非接触型決済はポイント還元率がアップするだけでなく、時間のない現代人としては嬉しいスマートな支払いを実現してくれるメリットもあるため、ぜひ体感して欲しい。そのほか、海外旅行損害保険や選べる無料保険など、付帯保険が充実。年会費が一切かからないコスパ最強のクレジットカードを探す社会人は、要チェックだ。
三井住友カード(NL) の詳細スペック
-
年会費 本会員:永年無料
家族会員:永年無料追加カード ETCカード
家族カード
バーチャルカード電子マネー・スマホ決済 三井住友カードiD
Apple Pay
Google Pay
三井住友カードWAON
PiTaPaカード審査・発行時間(約) 最短30秒(※) カード到着までの期間(約) 約1週間~10日 ポイント還元率 0.5~7.0%(※1.2.3) ポイント利用先(例) 支払金額にキャッシュバック
三井住友銀行の振込手数料に充当
景品や他社ポイントに交換国際ブランド Visa・マスターカード 付帯保険 最高2000万円の海外旅行傷害保険
「選べる無料保険」への切替可能付帯サービス - タッチ決済 対応 ナンバーレスカード あり 不正利用補償 あり マイル移行先 ANA 入会資格 満18歳以上(高校生不可)
20歳未満は保護者の同意必須
5. dカード:高いポイント還元率がうれしい
出典:dカード
dカードは、ドコモユーザーの社会人が持っておくべきクレジットカード。
日常的な買い物で1%のポイントが還元され、dカード特約店やdポイント加盟店なら還元率が2%以上にアップすることも。さらに、dカード ポイントモールを経由してAmazon・楽天・Yahoo!ショッピング・ベルメゾンで買い物すれば、1.5~10.5倍のポイントが貯まるのだ。
ちなみに、dポイントクラブ会員は、ドコモの携帯料金や光回線「ドコモ光」の利用料金の支払いで税抜1000円につき10ポイントが進呈される。毎月の固定費をdカードで支払うだけで効率的にポイントを貯められるのは、隠れた魅力と言えるだろう。
また、新社会人に嬉しいメリットとして、国内外の旅行保険が挙げられる。これは、29歳以下が対象となっており、30歳以上には適用されない。タッチ決済により、スピーディな支払いも可能だ。申込時にdアカウントとパスワードが必要となる点に気をつけよう。
dカードの詳細スペック
まとめ
社会人がクレジットカードを早めに作るべき最大の理由は「ポイント」である。
社会人になると、会社の飲み会・接待や同僚の結婚式の祝儀など、交際費がかさむ。また、ひとり人暮らしが始まれば、光熱費や普段の食費等、出費が増えるケースも少なくない。
クレジットカードを今すぐ作っておくことで、ポイントが効率的に貯まり、集めたポイントは支払代金に充当するなどして大きな節約に繋げられる。
また、収入面に不安があっても、信用力に関わるお金のトラブルが少なく継続利用が見込める新社会人は、審査に通りやすい。
クレジットカードをいつ作るべきかタイミングを見失っているなら、お得なポイントを取りこぼして損をしないためにも、今すぐ申し込もう。
からの記事と詳細 ( 新社会人は、クレジットカードを「いつ作る」べきか? 悩んでいる間 ... - Business Insider Japan )
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