日曜日の深夜に下弦の月が昇り、今週は星空観賞に最適だ。夜空を邪魔する月の光が少なくなり、星は明るく、彼方の散開星団や星雲、銀河もよく見える。天体望遠鏡を取り出す理想的なタイミングだが、双眼鏡でも肉眼でも十分楽しめる。ともあれ、今週の天体イベントは、地球に最も近い惑星たちの近くを通過する三日月が中心だ。3月10日の新月は、2024年最大の「スーパームーン」でもある。
3月7日木曜日:欠けていく三日月と火星と金星
日の出前に起きて南東を見ると、輝面比17%の欠けていく三日月を、地平線近くで明るく輝く金星とすぐ近くの火星とともに見ることができる。地球の氷冠や雲に反射した太陽光が月の表面に反射する現象である「地球照」み三日月で見えるだろう。3月9日土曜日:オールドムーンと火星と金星
日の出前に起きて南東を見ると、新月を直前に控えた輝面比3%の美しいオールドムーンが、火星と金星とともに見える。ただし、肉眼で見ることは難しい。双眼鏡を使うときは、誤って太陽を見ないように十分注意すること。3月11日月曜日:「ワームムーン」の新月
この日の月は「スーパームーン」だが、地球から観察することはできない。月が地球と太陽の中間に位置するため、地球の反対側だけが照らされているからだ。Timeanddateによると、この新月の地球からの距離は35万6895kmで、2024年で最も近い。月の引力が最大になるので、波が高くなるかもしれない。スーパームーンとは何か?
スーパームーンは、満月または新月が平均よりも地球に近いタイミングに起きる。月が地球を周回する軌道は楕円形なので、毎月地球に最も近くなる日が訪れる。天文学(astronomical)ではなく占星術(astrological)の世界では、月が地球に最も近づく点の90%以内に来るときをそう呼んでいる。スーパームーンを表す天文学用語は「perigee moon(perigee=近地点)」だ。今週の星座:こぐま座
こぐま座あるいは「Little Dipper」(小さなひしゃく)は、北半球で1年中見ることができる。反対側のおおぐま座にはBig Dipper(大きなひしゃく、北斗七星)があることはよく知られている。こぐま座は、その中で最も明るい恒星であるボラリス、別名北極星を探せば容易に見つけることができるが、星座としては最も小さい。ポラリスのほかに明るい星はコカブとフェルカドなどわずかしかなく、よほど空が暗くない限り、ポラリス以外の星を見つけるのには苦労するだろう。
2024-03-04 09:00:06Z
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