NVIDIAは4日、クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の自社での提供を日本国内向けに開始した。無料、Priorityに加え、国内では初となるUltimateのメンバーシップも選択できる。月額料金は順に0円、1,790円、3,580円。
GeForce NOWは、NVIDIAの提供するクラウドゲーミングサービス。クラウドサーバー上でゲームを動かし、映像をデバイスにストリーミングすることで、一般的なPCやスマートフォン、タブレットなど、ゲーミングPCほど処理性能が高くないデバイスでもPCゲームを楽しめる。
今回の自社でのサービス提供開始にあわせて、東京にNVIDIAが運営するデータセンターを追加。データセンターには、Ultimateメンバーシップ向けの「GeForce RTX 4080 SuperPOD」も設置され、PlayStation 5やXbox Series Xの5倍以上、前世代のSuperPODの約1.75倍となる64TFLOPS以上の性能を発揮し、高品質なクラウドゲーミングを提供できるとする。
GeForce RTX 4080 SuperPODでは、高いグラフィックス性能に加え、DLSS 3 Frame GenerationやDLSS 3.5 Ray ReconstructionといったAIベースの技術のほか、フルレイトレーシング、240Hz Competitive Mode、Cloud G-Sync、AV1コーデックなどにも対応。4KゲーミングにおいてもDLSSを併用することで、60fps以上、タイトルによっては120fps以上のフレームレートを実現できるという。
中でも、NVIDIA Reflexを活用した240Hz Competitive Modeでは、ゲームシミュレーションを効率化するReflex Frame Pacing Technologyを導入。モードを有効にすると、クラウド側でのストリーミングレートを240Hzまで引き上げ、レンダリングの高速化を図るとともに、レンダリングとエンコードのタイミングを制御し、さらにG-Sync対応モニターと組み合わせてストリーミングレートを変化させることで、スムーズで低遅延なゲームプレイを可能にするという。ゲーム側の対応がなくても適用できる点も特徴としている。
クリックから表示までのレイテンシは、同じくReflexを用いた120Hz Mode(60ms)よりもさらに低い40ms以下を謳う。同社の検証によれば、トータルの遅延はXbox Series Xが63msなのに対し、240Hz Competitive ModeのGeForce NOWでは35msにまで抑えられるとしており、ローカルでのゲームプレイと遜色ない、ないしはそれより速い体験が得られるという。
各メンバーシップの特典としては、Ultimateでは、最大3,840×1,600ドットまでのウルトラワイドモニターや4K解像度、Androidデバイス向け2,560×1,440ドットのサポート、120fpsの高フレームレート対応などが含まれる。
また、Priorityでは、プレミアムサーバーへの優先アクセス、最大フルHD(1,920×1,080ドット)/60fpsでのゲームプレイなどをサポート。無料プランは、通常のゲーミングサーバーへの標準アクセスが可能で、広告付きでの提供となる。
そのほか、GeForce NOWを24時間利用できる「Day Pass」についても、Ultimate Day Passを1,300円、Priority Day Passを650円にて提供する。特典内容は各メンバーシップと共通。ゲームタイトルについても順次拡充を進めており、「ストリートファイター6」や「バイオハザード ヴィレッジ」、「崩壊:スターレイル」なども近日中に追加される予定だという。
なお、日本国内でのGeForce NOWについては、すでにKDDIがパートナーとしてサービスを提供している(GeForce RTX 3080サーバーへのアクセス)。NVIDIAではこの点について、KDDIらが顧客への付加価値に重点を置き、自社サービスと組み合わせて提供しているのに対し、NVIDIAが自ら直接サービスを展開することで、最上位のUltimateを試したいユーザーなど、より多くのゲーマーにGeForce NOWを体験する機会を提供できると説明している。
2024-04-03 23:00:00Z
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