日本テレビ系で昨年10~12月に放送されたドラマ「セクシー田中さん」の原作者で、漫画家の芦原妃名子さんが亡くなったことを受け、原作の改変過程などを検証していた同局の社内特別調査チームが31日、報告書を公表した。原作者と作品についての十分な意思疎通の機会がなかったなどと問題点を指摘し、脚本家とは「原作者の意向を速やかに共有する」などと提言した。
報告書によると、原作は連載中だったため、全10話のうち、9、10話は当初からドラマオリジナルとなる見込みだった。しかし、それ以前に改変の許容範囲を巡って、原作側と制作側で意見が一致しないことがあり、原作側は9、10話では脚本家の交代を要請。最終的に芦原さんが脚本を書くことになった。これについては当時、ドラマ化の契約が未締結で、制作側がそれを不安視していた側面もあると指摘している。
こうした交代の経緯について、脚本家はSNSに投稿。それを受け、芦原さんもブログで〈1〉ドラマ化するなら必ず漫画に忠実に〈2〉オリジナル部分は原作者があらすじからセリフまで用意する〈3〉原作者が脚本を執筆する可能性もある――ことなどをドラマ化の条件として制作側に何度も確認したとつづった。しかし、この条件があったかどうか、日テレ側と出版元の小学館の間に認識の食い違いがあるという。
これらを受け、報告書では、制作担当者は原作者との直接の面談を要請する、連載中の作品のドラマ化では、最終回までの構成案を完成させ、オリジナル部分を明確にすることが望ましいなどと提言。トラブル回避に向けては「原作者及び脚本家との間で可能な限り早期に契約を締結する」などとしている。
2024-05-31 08:00:00Z
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