4月23日にCDデビュー10周年を迎えた7人組グループ・WEST.(桐山照史、中間淳太、重岡大毅、小瀧望、藤井流星、濱田崇裕※濱=異体字、神山智洋)が4日、横浜アリーナで『WEST. 10th Anniversary LIVE TOUR AWARD』神奈川公演を開催した。現グループ名でのツアーは今回が初となる。
3月にリリースしたアニバーサリーアルバム『AWARD』を中心に、ファン投票企画「10th Anniversary AWARD <楽曲投票>」の結果も踏まえたセットリストでは、歌もダンスも、もちろん会場を巻き込んだ笑いも。10周年のという歴史で積み上げてきたスキルを存分に発揮した。
アルバムリード曲「AWARD」は明るく元気に、10周年のお祝いムードいっぱいの華やかな雰囲気で、対して「REWARD」はクールだけど野心はむき出し。“今”だからこそできる表現ともいえる。「ミュージック・ビデオが見たい楽曲」1位の「セラヴィ」は無機質な世界でセクシーに、「ラブソング」1位のミディアムバラード『何万回だって「君が好き」』は切なく美しく歌い、ブロックごとに染まったメンバーカラーがより幻想的な雰囲気を創り上げていた。
「THE GREATEST WEST. SONG No.1」に選ばれたファン人気No.1ソング「アンジョーヤリーナ」では10年間のメンバーの軌跡の映像が流れ、その歴史をファンとともに分け合う場面はアニバーサリー公演ならではだ。
一方で、今回のライブで初パフォーマンスとなる「絶体絶命」は、上下左右4面のLEDに囲まれながら、アグレッシブかつまさに“絶体絶命”な緊迫感ある演出でのダンス、「FICTION」は、楽曲の持つスタイリッシュな世界を、さまざまな炎の演出とs**t kingzのkazukiの振付によるクールなダンスと、新しい一面でも魅せる“攻め”の姿勢も忘れない。映像にもこだわり、最初は「AWARD」授賞式の準備、授賞式に参加するメンバー、そして賞を取り逃がしたWEST.が賞(トロフィー)を奪い取りに行く姿をまるで映画のようにスタイリッシュに描き、“幕間”だって隙なく楽しませてみせる。
5年ぶりとなるコントでは「中間ん家物語」と題してメンバーが愉快な一家(?)にふんすると、重岡と濱田がなぜかコウメ太夫のものまねをしたり、刑事(藤井)&智子(神山)がイチャイチャからの痴話喧嘩したり…と、先ほどまでとびきりカッコよくダンスし、黄色い悲鳴を浴びていた7人が、とにかく笑いに振り切って楽しい時間を届けた。
MCの中に挟まれたアコースティックコーナーは3年目となる取り組み。wacci・橋口洋平提供の「あじわい」で重岡がピアノ、中間がグロッケンシュピール(鉄琴)、桐山照史がパーカッション(カホーン)、濱田と神山がアコースティックギター、藤井がタンバリン、そして小瀧がシェイカーを演奏しあたたかな空気を作り出す。続く「しらんけど」では中間と藤井がサックスを演奏。サックス演奏中の中間の“つっこみ”で笑わせる。
“魅せる”だけでなく“巻き込む”のもWEST.のライブならではの持ち味。「ええじゃないか」や「ズンドコパラダイス」はもちろん“合いの手”や振り付けレクチャー、手拍子…一斉に揺れるペンライトの光を先導して盛り上げていく7人。終盤のロックコーナーはまるでバンドのライブに来たような熱量にあふれ、魂がぶつかりあうような、まさに観客参加型なライブとなった。
そのなかでも、会場全体を巻き込み「エイ、エイ、オー」からの曲始まりが印象的な「超きっと大丈夫」では、作詞作曲を担当した重岡が「10周年、これからも!みんなの理想のWESTを追いかけます!」と固く約束。WEST.は応援団となり大ジャンプとともには“頑張るみんなを超全肯定する応援歌”らしいアツいメッセージを届けた。10年という月日を経て大きく成長した姿をみせた7人。伸びやかで芯の通った歌声が会場のボルテージを押し上げる桐山、まるで“おかん”のようにみんなを見守る安定感と、遠くのファンまで優しく視線を送る中間、脱力系かと思いきや余裕ある視線や仕草で惹きつける“裏・セクシー担当”濱田、ギターに振り付け、思わずみんなをキュンとさせてしまう女装まで…多彩な才能で驚かせる神山。
最年少として天真らんまんな笑顔を魅せつつ漫談ではひと笑いどころか何重も笑いを起こし底しれぬポテンシャルを感じさせる小瀧、端正な顔立ちと抜群のスタイルでグループの“華”を担いつつ、ハスキーボイスや演出担当として屋台骨を背負う藤井。“ここにいるのが楽しくて仕方ない”ように笑い、歓声を全身で浴び、天性のポジティブオーラで楽曲に唯一無二の説得力をもたせる重岡。
全員がスマートさと泥臭さも兼ね備えて、奇跡的なバランスで10年をともにしてきた。昨年はグループ名変更という大きな転換を迎えることとなったが、変わらぬ賑やかさ、どんどん増えていく武器でこれからもステージに立ち続ける。集大成を超えて、その先へ。そんな決意表明ともとれる、充実の公演となった。
同ツアーでは3月29日の大阪城ホール公演を皮切りに、9都市33公演で34万6000人を動員。横アリ公演では4日間6公演で9万人を動員する。さらに、アンコールのラストには、10周年ツアーのラストを飾るドーム公演『WEST.DOME TOUR AWARD 〜10th Anniversary〜』の開催を発表。7月14日京セラドーム大阪を皮切りに、みずほPayPayドーム福岡、東京ドームの3大ドームツアーとなり、福岡は初の会場となる。
2024-05-04 19:00:00Z
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