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Saturday, July 13, 2024

カーボンで作った東レの傘が面白い【いつモノコト】 - Impress Watch

「TSUTSU The Umbrella 621」

東レが得意のカーボンとナイロンで傘を作ったと聞いて、興味津々で買ってみました。東レインターナショナルが開発した「TSUTSU The Umbrella 621」という製品です。

クラウドファンディングでプロジェクトが展開され、私は「Super Early Bird」に間に合ったため、通常価格15,400円の43%オフに相当する8,800円で1口支援して、製品1本を入手できました。このプロジェクトは7月31日まで開催されており、36%オフ相当になる9,800円の支援「Value Plus」が、7月13日時点でまだ選択できるようです。

東レのカーボンファイバー製シャフト
傘下直径960mmの、小さめの傘です

アップサイクル・ナイロン生地を採用

製品の特徴は、アップサイクルの進展を目的として、アパレル製品の生産や生地の流通段階で生じるナイロン(ナイロン6)の余った生地を、傘地として再活用(アップサイクル)している点です。東レは1941年に世界初のナイロン6の開発に成功したとのことで、80年以上の歴史に裏打ちされた生地ということになります。

よくある傘の生地と比較して、密度が高くしやなかで、軽やかな触り心地になっています。生地は自分で張り替えられる設計にもなっており、長く使えるようになっています。

傘地は面ファスナーで固定されており、交換も簡単になっています

長く使う上で気になるのは生地表面の撥水性ですが、「高度な微細コーティング技術により、撥水材を傘生地表面で構造化させることができた」とのことで、撥水性と耐久性アップを実現しているとのこと。基本的な部分もなかなか期待できそうです。

撥水コーティングは耐久性を高めたとのこと

東レのカーボンファイバーを採用

直径14mm、東レのカーボンファイバー製シャフト

次に気になる点……というより、個人的に一番興味をそそられたポイントは、「東レのカーボンファイバー」が、メインシャフトをはじめ各所に使われている点です。

東レのカーボンファイバーといえば、近年では大型ジェット機に全面的に使われるなど、老舗でありながら最先端を行く優等生という印象です。厳密にはそれらとは異なる素性の素材だと思いますが、傘のシャフトが東レのカーボンファイバー製で、さらに東レ自身が傘の設計・開発したいうのですから、俄然興味が湧くというものです。

実際に届いた傘を開くと、メインのシャフトは直径14mmとそこそこ太く、カーボンファイバーのあの繊維模様がはっきりと確認でき、主観ですが“只者ではない雰囲気”を感じてしまいます。また予想通り軽量(約230g)で、開いた状態での剛性感が高いのもカーボンファイバーを各所に使用している効果でしょう。

骨組み(写真奥の傘地側)にもカーボンファイバーパーツが使われています

ボタンひとつで開くジャンプ傘ではありませんが、ボタンなどは無く開く時も閉じる時もスライドパーツを動かすだけで、最後にスッと吸い込まれるような動きとともに固定されて、上質感があります。

ただ、取っ手の長さが切り詰められていて、閉じた状態だとスライドパーツは傘地の中に埋もれています。傘を開く際には「閉じた傘の中に手を突っ込んでスライドパーツを手先で探す」という所作が必要になり、最初はすこし戸惑いました。

全体的には、傘としての手触りは好印象です。折りたたみではない分、構造はシンプルで、剛性感があり、耐久性の高さにも期待できそうです。

雨の街中でも使いましたが、その軽さや、簡単には歪まない高い剛性感により「一体感」が高く感じられ、これだけでもかなり満足度の高い傘という印象です。

親指があたっているスライドパーツは閉じた状態と外から見えず、傘の中に埋まっています。写真はスライドパーツを少し動かした状態です

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