羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます
<今回の有名人>
「かわいい後輩やけど、今回のことは何ともできん」明石家さんま
『ヤングタウン土曜日』(MBSラジオ、10月26日)
お笑いコンビ、チュートリアル・徳井義実の個人会社が確定申告をしておらず、東京国税局に7年間で1億2000万円の申告漏れを指摘された。
芸能人の確定申告に税務署の“ご指導”が入るのは、珍しくない。例えば「関西の女帝」として名高い上沼恵美子は、1997年と2005年の確定申告で、経費として申請した衣装代等が経費に当たらないとして、追徴課税されている。しかし、何が経費で何が経費でないのかは一概に言えない部分もあるそうだ。上沼の場合、確定申告したものの「見解の相違」で追徴課税されたわけだが、徳井は確定申告そのものをしていなかったという。
『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出演した細野敦弁護士は、徳井が逮捕されることを免れた理由について「税金逃れなどの裏工作がないので、悪質とはみなされなかったから」と解説したが、法的にはセーフでも、高額所得者が税金を一切払おうとしないというのは、一般人からみれば悪意的とみなされても仕方がないだろう。こうして、徳井は活動自粛に追い込まれた。
10月26日放送のMBSラジオ『ヤングタウン土曜日』で、明石家さんまはこの件に触れ、「かわいい後輩やけど、今回のことは何ともできん」とコメントしている。
しかし、さんまが「後輩を助けたい」という気持ちを持っていることは、明らかだろう。実際に、反社会的勢力の忘年会に出演し、ギャラをもらったことで、吉本興業から解雇された雨上がり決死隊・宮迫博之を、さんまは救おうとしている。この件は、宮迫が吉本興業にウソの報告をしたことで、話が一気にややこしくなったが、吉本側も臭いものには蓋とばかりに、宮迫に「記者会見するなら全員クビ」と、恫喝まがいの発言をするなど、対応のまずさが明らかになっている。結局、事実上、解雇された宮迫は、再び吉本興業に戻る気にはならないだろうし、かといって別の事務所に行くのも難しいだろう。
そんな事情をおもんぱかってか、さんまは宮迫を自分の個人事務所で預かるという“救済措置”を申し出たのだ。さんまは最近、宮迫の復帰に向けて「みんなで一緒にオフホワイトからブラックに、そして白紙に戻った男を囲む会」を企画し、テレビ局員や芸能、お笑い関係者に招待状を送ったという。徳井に関しては、そういった救いの手を差し伸べられないが、心配はしているということなのだろう。
2019-10-31 12:00:00Z
https://www.cyzowoman.com/2019/10/post_256123_1.html
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