スーパーFXチップは、『スターフォックス』開発にも関わった英アルゴノートソフトウェア(Argonaut Software/後にArgonaut Games plsに改名、2004年に倒産)が設計に協力したものです。その社長だったジェズ・サン氏が、米ゲームサイトNintendoLifeのインタビューに応えています。
サン氏によれば、スーパーFXチップを開発したとき、日本のスーファミには遅すぎたものの、米国版のSNES本体への組み込みを検討したとのこと。それはROMカートリッジが(チップ搭載の必要がなくなるため)はるかに安くなり、3Dがゲーム機の標準機能になる意味していたが、結局は見送ったと語っています。
その一方で、任天堂とソニーはスーファミ用CD-ROMアダプタ(ないしCD-ROMドライブを内蔵したスーファミ互換機)である元祖「プレイステーション」を共同開発していた時期があります。しかし任天堂がフィリップスとCD-ROMドライブを共同開発すると発表したことでご破算となり、深く関わっていた久夛良木健氏がソニー独自のプレイステーションを生み出したのは有名な逸話です。
ちなみに任天堂版プレイステーションは実機も発見されており、修復も試みられたことがあります。
さてサン氏の話に戻ると、スーパーFXチップはこの任天堂版プレイステーションに搭載される予定だったとのこと。しかし、その後ソニーと任天堂の共同プロジェクトは破談になったため、日の目をみなかったというわけです。
もしもスーパーFXチップが搭載された任天堂版プレイステーションが発売されていたとしても、あくまで擬似3DCGに過ぎず、テクスチャ機能も持たなかったために自ずと限界があったはず。ソニー単独で新規に設計した初代プレイステーションが世に出たことが、結果的には幸いだったのかもしれません。
2019-12-01 11:05:00Z
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