* * *
雁:30歳くらいの頃、マンガ家のパラメータが色々あったらどれも下の方で、このままセンスとか雰囲気だけで描いているとやっていけなくなるかもって思ったことがあるんです。もともと私は本当に勘だけでマンガを描いてて。「歳をとるとセンスというのものは枯渇します、だから脚本なりをちゃんと学んで描いたほうがいいです」みたいな話を読んで確かにって思ったのかな。それでプロットを細かく作ってシナリオみたいに描くやり方を2回くらいやったけど、すぐに行きづまりましたね(笑)。結局プロットはもう勘で描くしかない、みたいなところにたどり着いて今に至る。
よしなが(以降、「よ」):雁さん、昔ストーリーが樹形図みたいになっちゃうって言ってませんでしたっけ? いつもラストは決まってないって。
雁:ラスト決まってない。その時その時で描いてますね。三浦しをんさんと対談した時にも話したんだけど、ストーリーを作ってる時って、灯台の強い光を頼りに歩いていたら自分の足元に落ちてるキラキラした小銭がすごく気になって、その小銭をずっと拾っているうちに思わぬところで終わっちゃった!みたいなことが起きる(笑)。
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January 17, 2020 at 01:15PM
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よしながふみ×雁須磨子対談 マンガ家はどうやって作品を形にしている? (2020年1月17日) - エキサイトニュース
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