(CNN) 地球から1200光年以上離れた恒星系で、木星の3倍の質量を持つ巨大な系外惑星が見つかった。天文学者からは、この惑星を同恒星系の「皇帝」と呼ぶ声も上がっている。
新たに見つかったのは、恒星「ケプラー88」を周回する惑星「ケプラー88d」。4年間をかけて楕円(だえん)形の公転軌道を一周する。
太陽系では木星が突出した大きさを誇り、その軌道や動きは他の惑星に影響を及ぼしている。木星の質量は地球の300倍、土星の2倍に上る。
ケプラー88dの質量は木星の3倍に上ることから、恒星系内にある他の2つの惑星に対して支配的な影響力を持つと考えられる。
天文学者のチームは今回、W・M・ケック天文台にあるケック第1望遠鏡の高精度エシェル分光器を使用。6年間にわたり同恒星系のデータを収集した末、ケプラー88dの検知にこぎ着けた。ケック天文台は米ハワイ州マウナケア山の山頂に位置する。
研究結果は先月29日、天文学専門誌「アストロノミカル・ジャーナル」に発表された。
同恒星系では既に「ケプラー88b」と「ケプラー88c」の2つの系外惑星が見つかっている。ケプラー88bは海王星を下回るサイズで、公転周期はわずか11日。ケプラー88cはより木星に近く、公転周期は22日となる。
論文の筆頭著者を務めたハワイ大学天文学研究所のポストドクター、ローレン・ワイス氏によれば、これまでは木星と同じ質量を持つケプラー88cが同恒星系の「王」と呼ばれていたが、木星の3倍に相当するケプラー88dはさらに大きな影響を及ぼしてきた可能性が高い。
「もしかしたらケプラー88dはこの惑星帝国の新たな最高君主、いわば皇帝と言えるかもしれない」(ワイス氏)
2020-05-01 08:00:00Z
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