「妻とはちょうどほどよいディスタンス」「夫とはとっくに心もディスタンス」。宮城県仙台市泉区根白石の道路に不定期に置かれている立て看板がTwitterで紹介され、5万7000件を超える“いいね”を集めています。取材で分かった設置者の思いとは。 【画像:夫側の気持ちを書いた立て看板】 話題となっているのは、仙台市泉区の北西部に位置する泉ヶ岳へ向かうための直線道路に設置された看板。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関してよく使われているキーワード「ディスタンス」を使い、くすっと笑える風刺メッセージを掲げています。 この看板を上智大学アジア文化研究所共同研究所員のSebastiano Tazawa(@vigosebagenova)さんが発見し、Twitterで紹介したところ、大きな反響を呼んでいます。
運転手さんにくすっとしてもらいたくて
ねとらぼ編集部が調べたところ、設置しているのは、地元企業「高長商店」の店主・高橋さん。10年ほど前からこうした看板を作り始めたと言い、バレンタインデーの時期には「へなちょこ夫にも ちょこっとあげましょう」、ひな祭りの時期には「妻センター 夫はサイド代理さま」など、ユーモアあふれるメッセージを考案してきました。 立て看板は掲載から短期間で撤去するなど、気を付けて扱っているとのことですが、地元では好評な様子。 高橋さんに今回話題になっている「妻とはちょうどほどよいディスタンス」「夫とはとっくに心もディスタンス」の狙いについてお話を伺ったところ、「新型コロナの影響で自粛ムードが続き、どうしてもピリピリした雰囲気が続いていましたよね。でも5月ごろから少しずつ自粛が緩和されてきて、『コロナと共に生きる』という雰囲気になってきました。日常としてコロナと付き合って行かなくてはならないので、コロナのことでギスギスせず、みんなで笑って暮らしていけたらとの思いで作りました」とのこと。 看板を設置している場所は、根白石の街の入り口部分ということもあり、「ここから根白石に入るんだなと思ってもらえたらいいなと思います。看板をきっかけに、町のPRができて、運転手さんにくすっと笑ってもらえたら最高です」と話していました。 画像提供:Sebastiano Tazawa(@vigosebagenova)さん (Kikka)
2020-06-09 06:52:45Z
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