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Sunday, July 5, 2020

NASAの火星ヘリコプターは探査機のお腹から産まれる仕様だった - ギズモード・ジャパン

NASAの火星ヘリコプターは探査機のお腹から産まれる仕様だった - ギズモード・ジャパン

てっきり亀のように背負われるのかと思っていたら…。

この夏「Mars 2020」計画で火星に飛び立ち、地表を上空から調査する火星ヘリコプターの「Ingenuity」。4月末に公開されたCGレンダリング映像では、探査機「Perseverance」が道すがら地べたに置き去りにしていく様子が映っていました。

Video: NASA Jet Propulsion Laboratory/YouTube

配置するメカニズムが判明

ですが新しく公開された映像にて、ローバーがどのようにしてヘリコプターを配置するのかが判明。なんとお腹の中から1対ずつ脚を出して、よっこらしょと産み落とされるのです。

Video: NASA Jet Propulsion Laboratory/YouTube

完全に出産ですが、もしこれが機械じゃなければ、『遊星からの物体X』みたいなことになっていそうです。

手順をおさらい

順序としては、まず腹の底にあった防護用の蓋がボタっと落っこちます。次に蓋に邪魔されないよう少し先に進んで、ヘリの脚を固定していたラッチが解除され、1対の脚と共にヘリの機体が降りてきます。横向きにくっついていたヘリがほぼ90度で縦に固定されると、最後にもう1対の脚が展開し、目測で15cmくらいの高さから地表に落とされるのです。

火星は過酷な環境

これを踏まえると、「Ingenuity」が飛び立つ姿を見守る「Perseverance」は、母親の眼差しそのもの…。

それもそのはず、火星は夜の気温がマイナス90度まで下がり、大気密度の関係で地球でいうと高度3万480mの上空を飛ぶのと同じ条件になります。さらに重力は地球の約38%なので、1.8kgの機体重量が700gになるという、過酷な環境でのお仕事が待っているのです。そりゃ機械でも母性に目覚めちゃいますよね。

打ち上げと着陸予定

「Mars 2020」計画は、今年の7月17日から8月5日の間に打ち上げ予定で、2021年2月18日に火星のジェゼロ・クレーターに着陸することになっています。そして任務期間は30日以内に1回、もしくはそれ以上の回数を飛行することになります。どんな資料を届けてくれるのか、今から楽しみですね。

Source: YouTube (1, 2), NASA (1, 2)

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2020-07-05 23:05:00Z
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