オリオン座の肩に位置する「ベテルギウス(betelgeuse)」は、夜空で約10番目に明るい星で、日本では冬の夜空で肉眼で観察することができます。 この天体は非常に大きな赤色超巨星で、半径は太陽の750倍程度。それは例えば地球や火星の軌道さえもすっぽりと覆ってしまうほどの大きさです。 『冬だ!!(冬の星座)全員集合!?/いつ爆発するの!?ベテルギウス!!』
ベテルギウスは非常に重く、核融合反応が猛烈な速度で進んでいる
通常、恒星は自分自身の強力な重力を受けており、それを中心コアの核融合による光の圧力によって支えています。そのため、仮に核融合が止まってしまうと支える力がなくなってしまうので、恒星は潰れてしまうとされています。 ベテルギウスのような星は太陽に比べてとても重さが大きいため、中心の重力が非常に強大です。そのため核融合反応が猛烈な速度で進み、中心コアの水素が素早くヘリウムに変化してしまいます。核融合反応が進んでいくと、中心コアがヘリウムを主体とした成分になっていきますが、そうなると今度はコアの周りの外層にいる水素が核融合反応を起こします。それによって、外層に膨大な熱エネルギーが注入されるので、外層の物質が外へと膨張、放出されていきます。 外へと膨張した結果、星はとても大きい赤色超巨星という段階へと進化していきます。そして中心コア付近の水素を燃焼しきってしまうと、代わりに中心コアのヘリウムを燃焼して自らの熱を保つようになります。このヘリウムも燃焼しきってしまうと、炭素などの重い元素を燃焼していきますが、最終的に自重を支えきれなくなり、最後には潰れてしまうと考えられています。 その結果、大量の物質が中心にあつまり、超新星爆発がおこると考えられています。
では、ベテルギウスはいつ爆発するのでしょうか? 爆発の段階を知るには、中心のコアの状態を診断する必要がありますが、観測できるのは赤色超巨星の冷たくて大きい比較的外層部のみです。ですので、天文学者達は外層の状態を精密に測定することで、中心内部の状態を推測しようと試みています。
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December 04, 2020 at 07:31PM
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ベテルギウスはいつ爆発する? オリオン座の赤色超巨星を徹底解説(sorae 宇宙へのポータルサイト) - Yahoo!ニュース
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