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Friday, December 4, 2020

駐輪場昇降機いつ直る? 予算追いつかず放置相次ぐ - 中日新聞

故障したサイクルラインの修理が進まず、自転車を引き上げるには途中から階段を使うしかない=名古屋市千種区の池下駅南自転車駐輪場で

故障したサイクルラインの修理が進まず、自転車を引き上げるには途中から階段を使うしかない=名古屋市千種区の池下駅南自転車駐輪場で

  • 故障したサイクルラインの修理が進まず、自転車を引き上げるには途中から階段を使うしかない=名古屋市千種区の池下駅南自転車駐輪場で

 名古屋市千種区の市営地下鉄東山線池下駅の南にある自転車の地下駐輪場で「昇降機が壊れたまま一年余り放置され、人力で上り下りしなければならず困っている」という声が「Your Scoop〜みんなの取材班(ユースク)」に寄せられた。調べてみると、機器の老朽化が相次ぎ、予算措置が追いついていない実態が明らかになった−。(大野沙羅)

 昇降機の名称は「サイクルライン」で、地下から地上に出るために設置された自転車用の電動運搬レーンのこと。レールがベルトコンベヤーのように動き、人と並走して楽に自転車を上げることができる。地下駐輪場は市内に十八カ所あり、昇降機は一九九四年から順次導入された。

 実際に訪れると「只今(ただいま)故障中」と注意書きが。地上に最も近い十二メートルが壊れ、ビニールシートで覆われている。階段を上りながら持ち上げると、自転車が重くて苦労した。

 投稿者は、平日の通勤日に駐輪場を利用する市内の男性会社員(56)。「夏は汗だくできつかった」と苦労を語った。二つある出入り口のうち最短距離なので利用しているが、問い合わせてもずっと放置されているという。月二千円の利用料金は、変わらず支払っている。

 市の担当者によると、壊れたのは今年の一月。修理の予定を聞くと「早く更新したいが予算がつかず、来年度の計画は決まっていない」と回答があった。

 今年で二十年目になる池下駅南の昇降機は、老朽化して故障を繰り返し、そのたびに部品を交換して延命措置を取ってきた。今回も同様の修理を試みたが、経年劣化が原因でレールがゆがみ、本体を新品と交換する必要があるという。担当者は「池下が壊れるのは四、五年先だと想定していた」と実情を明かした。

 同様の故障は続発しており、池下だけでなく、野並が昨年、本山は四年前から壊れている。野並は三月までに修理予定だが、本山は大掛かりな機器でなかなか予算審議が通らない。古いものは最長で二十六年が経過し、度重なる故障に予算が追いつかないという。

 駐輪場の施工を手掛ける横浜市の横浜特殊船舶によると、昇降機の耐用年数は十五〜二十年で、市内の多くは寿命を迎えている。大きさにもよるが、一機で約九百万円と高額。だが、効率の良い運搬機械で需要も高いという。

 市の担当者は「お子さまを乗せている方や高齢の方には不便な思いをさせて申し訳ない」と話す。だが、現時点で改修のめどは立っておらず、料金を下げる予定も、仮設備を導入する準備もしていない。

 声を寄せた男性は「せめてレールの上を自転車が通れるようにしてくれたら楽なのに」とため息をついた。

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