新型コロナウイルス感染拡大防止のため史上初の無観客開催になった昨年大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」(後7・30〜11・45)第2部(後9・00〜11・45)の平均世帯視聴率が40・3・%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが2日、分かった。2部制になった1989年以降、歴代最低だった前回の37・3%から大幅3・0ポイント上昇。2018年の41・5%以来、2年ぶりに40%台の“大台”に回復した。コロナ禍による“巣ごもり”が影響したとみられる。
1部(後7・30〜8・55)は34・2%。前回の34・7%から0・5ポイント減となった。
コロナ禍で迎えた“異例”の紅白。史上初の無観客での開催で、放送時間も15分短縮するなど、コロナ禍での開催方法を模索。通常、NHKホールから生放送しているが、今年はNHK放送センター全体が舞台に。NHKホール、局内最大の広さを誇る101スタジオ、オーケストラスタジオ、審査員ルームの4会場をメーンに各会場のステージならではの演出が手掛けられた。
また、昨年いっぱいでグループとしての活動を休止した嵐が東京ドームからの生中継で第2部序盤の午後9時40分に登場。13分間にわたり「カイト」「君のうた」「Happiness」の3曲をメドレーで披露した。
さらに、嵐の出番前後にも“目玉”を用意。嵐の前は、NHK連続テレビ小説「エール」のコーナーに次ぎ、覆面ユニット「GReeeeN」が主題歌「星影のエール」などを自身初の生歌唱で披露した。嵐の後は、昨年のレコード大賞に選ばれたLiSA(33)が、映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の主題歌「炎(ほむら)」を歌い、見せ場を作った。
白組トリは福山雅治(51)で「家族になろうよ」。大トリはMISIA(42)が務め、「アイノカタチ」を圧倒的な歌唱力で歌い上げた。
テーマは「今こそ、歌おう みんなでエール」。総合司会を「ウッチャンナンチャン」の内村光良(56)と同局の桑子真帆アナウンサー(34)、白組司会は俳優の大泉洋(47)、紅組司会を女優の二階堂ふみ(26)が務めた。
令和初となった前回19年は37・3%で、2部制になった1989年以降、歴代最低の数字を記録。40%の大台を割ったのは17年以来6度目だった。
2021-01-02 02:16:00Z
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