
子どものうちから、私たちはいつの間にか「男らしさ」「女らしさ」の感覚がすり込まれている。ジェンダーバイアスが生まれてしまうのはなぜなのか。個人として、社会として何ができるのか。男性ならではの生きづらさを研究する「男性学」の専門家、田中俊之さんに「子ども×ジェンダー×教育」の観点から話を聞いた。
たなか・としゆき 1975年、東京都生まれ。大正大学心理社会学部准教授 男性学を主な研究分野とする。 内閣府男女共同参画推進連携会議有識者議員、厚生労働省イクメンプロジェクト推進委員会委員、渋谷区男女平等推進会議委員 おもな著書に「男が働かない、いいじゃないか!」(講談社プラスα新書)、田中俊之×山田ルイ53世「中年男ルネッサンス」(イースト新書)、「男子が10代のうちに考えておきたいこと」(岩波ジュニア新書)など。 ――誰が教えたわけでもないのに私たちには、「これは男らしい」「これは女らしい」というイメージの共有があります。こうしたことが起こるのはなぜですか。 田中俊之(以下敬称略) 基本的に、いまの日本では「男は男に生まれたら男らしく」「女は女に生まれたら女らしく」というのが社会の“常識”として共有されているから、ということに尽きると思います。ある程度、他人に好意を抱く年齢になるとそこに「男は女が好き」「女は男が好き」という“当たり前”が加わっていく。 うちは5歳と1歳の息子がいるのですが、例えばアニメ「サザエさん」を一緒に見ていて驚くことがあります。いまだに、波平が「母さん、新聞」と言ったらフネが「はい、はい」と言って新聞を持ってくるんですね。それから、先日見た放送で言えば、フネが自宅にいないとカツオも波平も何も用事がないのに、「母さんいないの?」となる。「主婦は常に家族のために体を空けて待機しているものだ」ということを描くわけです。 「サザエさん」は昔からある原作を使っているので致し方がないと思う面もありますが、「サザエさん」ほど強烈に昭和的な描き方をしていなくても、子どもが見る番組を通して「男はこう」「女はこう」というメッセージを受け取ってしまっている、ということはあると思います。
からの記事と詳細 ( 「サザエさん」とEテレの番組から考える 子供はいつ「男らしさ」「女らしさ」を身につけるのか(GLOBE+) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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