国立競技場で行われている東京オリンピック(五輪)の陸上男女の100メートル決勝で、プロジェクションマッピングを使った演出が導入された。五輪新記録が出た7月31日の女子、ヨーロッパ記録が出た1日の男子決勝のスタート前に行われ、レース盛り上げに一役買った。
1日午後9時50分過ぎ。場内の照明が一斉に落とされた。報道陣のデスクランプ以外はほぼ真っ暗。すると赤いトラック上にスポットライトが当てられる。
音楽に合わせて緑や青、ピンクといった色や、文字を含めた様々な模様が映し出された。そしてアナウンスとともに8選手の顔などがトラック上に映し出される。
陸上界では2019年にドーハであった世界選手権で採用され、照明と映写機を使って映し出す。世界陸上競技連盟によると、当時の演出を見た東京大会の組織委員会と国際オリンピック委員会が設立した五輪放送機構(OBS)が気に入り、五輪でも採り入れることを決めた。ただ、スケジュールなどの関係で、男女100メートル決勝に限られることになった。
演出には、開会式でも使った12のプロジェクターを使用。世界陸連で担当をしているフローリアン・ウェバー氏は「ハリウッド流の紹介を行った。すべては主役である選手たちのため。アスリートたちはそれだけの注目に値する」と説明した。入念に準備し、女子100メートルのリハーサルには20時間費やしたという。
関係者内で好評だったこの演…
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