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Sunday, October 31, 2021

櫻坂46、念願の1stツアー完走!目の前のBuddiesが照らす光に「自信を持って進んでいきたい」(ライブレポート / 写真35枚) - 音楽ナタリー

櫻坂46、念願の1stツアー完走!目の前のBuddiesが照らす光に「自信を持って進んでいきたい」(ライブレポート / 写真35枚) - 音楽ナタリー

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櫻坂46が昨日10月31日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで全国ツアー「1st TOUR 2021」の最終公演を行った。

「流れ弾」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

「流れ弾」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

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櫻坂46(撮影:上山陽介)

櫻坂46(撮影:上山陽介)[拡大]

昨年の秋に現在のグループ名での活動をスタートさせて以降、主にオンラインでライブを行ってきた櫻坂46。7月に山梨・富士急ハイランドコニファーフォレストで行われた日向坂46との合同ライブ「W-KEYAKI FES. 2021」でメンバー全員での初の有観客公演を実現させたのち、9月にスタートした念願の全国ツアーでは、全国4カ所の会場で全9公演が行われた。10月29日から31日まで3DAYSで開催された“終着地点”のさいたまスーパーアリーナ公演、最終公演はライブ配信も行われ、多くのBuddies(櫻坂46ファンの呼称)の熱視線が注がれた。

櫻坂46(撮影:上山陽介)

櫻坂46(撮影:上山陽介)[拡大]

開演時刻を迎え、会場の大きなビジョンと配信画面に投影されたのはエレキギターが唸りを上げるオープニングVTR。モノクロの映像に順に映し出されるメンバーが1つの場所に集まり歩みを進めると映像と現実がリンクし、逆光に照らされたメンバーたちが舞台上に姿を見せた。最後に1人、せり上がりで登場した森田ひかるは、開口一番「ツアーファイナル、楽しむ準備できてますか? さいたまスーパーアリーナ行くぞ!」と絶叫。この言葉を合図にライブは「Dead end」で幕を開けた。

花火が噴出する華やかな演出の中、メンバーはセンターの森田を筆頭に切れ味鋭いパフォーマンスを見せ、“息切れ”を表現する効果音で緊張感を煽る。パワフルなステージから一転、ビーズをつないだ円形カーテンの装飾がロマンチックなムードを演出する「Plastic regret」では藤吉夏鈴が涼やかな表情でファンの視線を集め、続く「半信半疑」では無数のストロボライトに照らされたセンターの山崎天が1つひとつの視線にまで神経を行き渡らせた艶っぽい仕草でオーディエンスを魅了した。

「Microscope」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

「Microscope」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

3曲を終えると、キャプテンの菅井友香は「初めての全国ツアー、ついにさいたまスーパーアリーナまでやって来ることができました!」と笑顔で挨拶。そして「小林由依はお休みしていますが、今いる24人で精一杯のライブをお届けします」と誓った。「櫻坂46にはいろんな曲があるので、1曲1曲の世界観を楽しんでください」と客席に語りかけた菅井の言葉通り、続くセクションでは披露曲の世界観が広いライブ会場ならではの大規模なセットを駆使して表現され、来場者と視聴者の目を楽しませる。ハート形を作るフォーメーションが印象的な「Microscope」ではステージのあちこちに散らばったメンバーが大きなボールやフラッグ、三輪車などを使いながら“ピタゴラスイッチ”の一部になってコミカルにパフォーマンスをリレーでつなぎ、「君と僕と洗濯物」ではタワー形のステージセットの各階層やバルコニーに散らばったメンバーが、それぞれの場所で初々しい恋心をキュートに表現してみせた。

「ブルームーンキス」の森田ひかる。(撮影:上山陽介)

「ブルームーンキス」の森田ひかる。(撮影:上山陽介)[拡大]

繊細な踊りで優雅にスカートの裾を揺らした森田のコンテンポラリーダンスをステージ上空に現れた月明かりが照らし出すと「ブルームーンキス」へ。曲が始まると客席は青色のペンライトの光に染め上げられ、幻想的なムードが会場いっぱいに広がった。続く「最終の地下鉄に乗って」では電車の車両を連想させる電飾が付いたトロッコに乗り込み、ステージよりも近い場所でBuddiesと笑顔を交わしたメンバー。センターステージで届けられた「思ったよりも寂しくない」では山崎が火を灯したキャンプファイアが温かな空気感を作り上げ、山崎は元気いっぱいのラップも披露してエネルギッシュに会場を盛り上げた。

「それが愛なのね」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

「それが愛なのね」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

「ソニア」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

「ソニア」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

「後半戦も盛り上がっていくぞ!」という山崎の煽りから突入した「それが愛なのね」では、グルーヴィなアッパーチューンに合わせて「ハイ! ハイ!」と声を上げるメンバーのコールに、Buddiesが両手に持ったスティックバルーンを叩く音で応じて大きな一体感を作り上げた。野性的なパーカッションの音色が印象的なトラックで菅井と山崎がダイナミックに舞うダンスパートを終えると、真っ白な衣装に着替えたバックスメンバーがステージを引き継ぎ、小指で唇をなぞる仕草で魅せる「ソニア」をパフォーマンス。その後のMCタイムでは大園玲、上村莉菜、守屋麗奈が“ご当地ぶりっ子ワード”を1人ずつ発表し、真打ちの守屋は埼玉に集まったBuddiesに向け「今日は彩の国のBuddiesに会えてうれしいな。でも、櫻坂をもっと好きになってくれないといたずらしちゃうぞ!」と言葉を放ってメンバーの喝采と客席の拍手を浴びていた。

「Nobody's fault」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

「Nobody's fault」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

バックスメンバーによるコーナーののち、力強いロックサウンドが鳴り響く「Nobody's fault」でライブはクライマックスへ。「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」ではメンバーがステージ上に垂れ下がる白い布をセンターの藤吉に幾重にも巻き付けて彼女の体をぐらりと揺らし、アーティスティックかつダイナミックなパフォーマンスで聴衆を圧倒する。続く「Buddies」で再びトロッコに乗り込んだ彼女たちは、この曲のセンターを務める山崎の「櫻坂46、初めてのツアーも千秋楽です! 全国のBuddiesに出会えて本当に幸せです。最後、1つになりましょう!」という呼びかけに合わせて「みんな大好きー!」と思い切り叫び声を上げた。

「BAN」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

「BAN」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

「流れ弾」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

「流れ弾」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

満開の桜がメインステージに出現すると、大量の桜吹雪が舞い上がる中で「BAN」のエネルギッシュなダンスパフォーマンスで客席を圧倒したメンバー。曲が終わり映像が流れ出すと、そこには「ミタゾ」というメッセージが映し出されたスマートフォンをのぞき込む彼女たちの姿が。スマホから目を離してメンバーが前を向くと、そのシーンはオープニング同様再び現実とリンクし、ステージ上には真っ黒な衣装に着替えたメンバーたちが現れた。センターに立つ田村保乃は強い眼差しで前を見据えながら、構えていたピストルの引き金を引く。本編のラストナンバーは「流れ弾」。視線を鋭く光らせたメンバーは、無心で髪を振り乱しながら圧倒的な熱量のダンスパフォーマンスを見せる。裸足で躍動し、思い切り感情を爆発させた4分間を駆け抜けると田村は再びピストルを手にして掲げ、ツアーの終幕を告げる発砲音を上空へ向けて響かせた。

「無言の宇宙」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)

「無言の宇宙」のパフォーマンスの様子。(撮影:上山陽介)[拡大]

Buddiesが叩くスティックバルーンの音は鳴り止まず、ライブはアンコールへ。ここでは渡邉理佐のセンター曲「無言の宇宙」が披露され、メンバーは思いを込めた声でじっくりとこの曲を歌い届けた。そして曲を終えると、菅井はツアーを通して「有観客ライブだからこそわかる温かさ」を感じていたと伝え「私たちは幸せ者だなと思います」と思いを語る。そんな彼女にコメントを求められた田村は、瞳を潤ませながら「初めてツアーを回ることができて、全国で出会った皆さんの姿が、今鮮明によみがえってきて……すごく皆さんに支えられているなと思いました。ありがとうございます」とBuddiesに感謝を伝えた。

櫻坂46(撮影:上山陽介)

櫻坂46(撮影:上山陽介)[拡大]

さらにここでは、先日卒業を発表した守屋茜と渡辺梨加も挨拶。守屋は「こうやって見ている景色もこの瞬間も、私にとって、この先の支えになるであろう経験であり、大切な思い出です」と、渡辺は「櫻坂46として、最後にメンバーのみんなと一緒にツアーを回ることできてよかったです」と語り、12月9日と10日に行われることが決まったグループの1stアニバーサリーライブがそれぞれのラストライブになることを伝えた。

櫻坂46(撮影:上山陽介)

櫻坂46(撮影:上山陽介)[拡大]

最後に菅井は、このツアーで「Buddiesにパワーを届けること」と「メンバーのチームワークを高めること」をグループの目標に掲げていたことを明かす。そして「“あのとき”からメンバーそれぞれが前を向いて、いろんな気持ちを持ちつつ進んできました。『これで大丈夫かな』と不安になる日もありましたが、こんなに素敵な光景を見れて、自分たちの道を自信を持って進んでいきたいと、改めて思うことができました」と手応えを語った。最後の曲を前にBuddiesが会場を桜色の光で染め上げると、キャプテンは「皆さんと同じ場所で披露できる喜びを噛み締めながら歌います。会場に大きな桜を咲かせてくださってありがとうございます!」と言って「櫻坂の詩」をタイトルコール。メンバーは大きな笑顔を浮かべ、何度も手を振ってファンに感謝を伝える。曲を終えると菅井は「全国の皆さんに櫻坂46をもっともっと知ってもらいたいですし、世界中に発信できるグループになりたいです。ずっと見守っていてくださいね!」と、最後に思い切り呼びかけた。

櫻坂46「1st TOUR 2021」2021年10月31日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. Dead end
02. Plastic regret
03. 半信半疑
04. Microscope
05. 君と僕と洗濯物
06. 偶然の答え
07. ブルームーンキス
08. 最終の地下鉄に乗って
09. 思ったよりも寂しくない
10. それが愛なのね
11. ソニア
12. Nobody's fault
13. なぜ 恋をして来なかったんだろう?
14. Buddies
15. BAN
16. 流れ弾
<アンコール>
17. 無言の宇宙
18. 櫻坂の詩

※山崎天の崎はたつさきが正式表記。

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2021-10-31 15:00:00Z
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