2021年10月に発生したドコモの大規模な通信障害は、データ通信で830万人以上、音声通話で約460万人のユーザーに影響を与えたことがわかった。この件について、総務省はドコモへの行政指導を行い、それを受けてドコモは、実施した対策などを記載した通信障害報告書を12月27日に提出している。
通信事業者がどれほど徹底した対策を実施しても、障害の発生を「完全にゼロ」にすることは現実的ではない。ドコモに限らず、なんらかの事情で通信障害が発生することは今後もありえるだろう。我々スマホユーザーは、そのような事態に備えた自衛策が必要だ。
この記事では、できるだけ手間やコストをかけずに実施できる通信障害対策について考えていきたい。
安心なのは「サブ回線」の確保
通信障害対策として、もっとも安心感が大きいのは、あらかじめ「サブ回線」を契約しておくことだ。スマホの機種によっては、1台の端末に2回線を利用できる「デュアルSIM」に対応していることがある。その場合は、メインの回線とは別にもう1回線契約し、必要に応じて切り替えながら使うことができる。
デュアルSIM対応端末には、2枚のSIMカード(物理SIM)を挿入できるタイプや、物理SIMに加えて、端末内に回線の契約情報を書き込むeSIMを併用できるタイプ、2回線のeSIMを使用できるタイプなどがある。
たとえば、物理SIM+eSIMでデュアルSIMを利用できる端末を所有していて、現在のメイン回線で物理SIMを使っているなら、eSIM対応のプランで2回線目を契約すればよい。
その場合におすすめしたいのは、「基本料0円」で使うことができるプランだ。具体的には、KDDIの「povo2.0」や「楽天モバイル」が該当する。
povo2.0は基本料金の概念がなく、必要に応じてデータ通信や通話かけ放題などの「トッピング」を購入する仕組みとなっている。データ通信のトッピングは1GB〜150GBの5種類で、まとめて購入するほど割安になる。また、1日だけ使いたい場合に適した1回330円の「24時間使い放題」のトッピングも用意されている。
注意したいのは、180日以上トッピングを購入しないと回線が停止されてしまう点だ。出先で作業をする際に24時間使い放題のトッピングを利用するなど、定期的に意識してトッピングを購入するようにしたい。
また、楽天モバイルは月1GBまでの通信が「0円」となっている。ただしこの場合も、一定期間使われていない回線は停止や解約が行われる可能性があるため、定期的に回線を使うように心がける必要がある。
いずれの場合も少額で回線を維持できるので、デュアルSIMを利用できる場合には、いざという時の保険としてぜひ利用を検討したい。
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